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2023.03.29_wed.

桜が満開になったら雨の日が続いて、ようやく降り止んだとき、10年ぶりにスタイリストのYさんにお会いできた。

「お花見しませんか?」と年賀状のお返事をいただいて、正月から桜が咲くのを待ち構えていた。朝に待ち合わせて、川沿いをお散歩した。雨の隙間に陽が差したときだった。別れ際、桜とYさんの写真を撮った。

2023.04.02_sun.

この町に住みはじめてからよく使うようになったバス停の向かいに、合気道道場の大きな看板があった。気になって想像しながらバスを待つけど、想像がつかないからもっと気になった。

心に湧いてから1年ほどかかったけど、今日が初稽古の日。

やるか決めるまでの間は、それについて考えると「恥ずかしい」が湧いてきて、なぜここまで「恥ずかしい」というのが湧いてくるのかが解らなかったけれど、目的がないからだ、ということが終わり頃に解った。それでもまぁ、はじめてみることにする。

初稽古の道場にて。まっさらな状態でストンと自分の身体だけで立っているのに、83才の大先生に自分の名前ではなく「おかあさん」と呼びかけられて堪えたけど、不感にしてじーっと様子を見ていたら、外国人の方を呼ぶときだけ名前で呼び、他の男性には「おとうさん」同じく女性には「おかあさん」と呼びかけていた。とっさに名前を出せないだけか。

今日は「体の変更(たいのへんこう)」と「構え左右」を習う。

合気道だけ習うのだと思っていたら、お茶の時間を挟んで後半は杖道(じょうどう)の稽古だった。棒を振ったのは幼い頃に習っていたバトントワリング以来。

2時間半の稽古を終えて外に出ると、身体が軽くて気持ちが良くて仕方なかった。身体が起きたのか、1時間ほど歩いてから家に帰る。

2023.04.04_tue

今年は花の咲くのも早いかと思ったのと、週末は天気が崩れそうだから

毎年よりほんの数日早く、桃の花の摘むのを撮りに。

去年教わったいつもと違う場所からはじめて、やっぱりいつもの大菩薩に繋がる道と

鬢櫛川から上った辺りと。充分に咲いているように見えるのに、出会う農家の方々は口々に

摘む作業にはまだ早いと言って、花粉をつける作業をされている。

2023.04.08_sat.

有明アリーナへ。ボクシングの試合を観に。

那須川天心のプロデビュー戦。はじめて肉眼で見る体験をさせてもらう。

2023.04.09_sun.

朝起きて合気道の稽古へ。準備体操をして、独特の手首のストレッチをして、

正座したままへその前で両方の手をおにぎりを結ぶような形にして、空洞の中に鈴があると思って100回ほど振ることをする。大先生が「栗玉」と言ったように聞こえたから、鈴とか栗とかを頭に浮かべながら振っていたけれど、帰ってから調べたら、どうやら「振り魂」のよう。今日は「体の変更(たいのへんこう)」「臂力の養成(ひりきのようせい)」などの基本動作と、あとは木剣のこと。生命線を上にして握ること、目の位置で構えること、全部の名前は覚えられなかったけど、斬り方を4つ。

3時間稽古して、外で家族とランチして家に戻ったら目を開けていられなくなって布団に入る。

2023.04.12_wed.

猫が朝から甘えてくる。体重を預けてくるから、少しも動かないようにして、猫の気が変わらないように、少しでも長くこの時間があるように。

日中は先日撮ってきた写真をいくつか選んで仕上げはじめてみる。

夕方、道場へ。1時間だけ形の稽古。

2023.04.16_sun.

朝、合気道へ。

横面打ちの稽古をしていたら、左手の場所が何故ここでないといけないのかをオーストラリア人のAさんが向かいに立って教えてくれた。右手は刀、左手は身を守るための位置。

今日はAさんの友だちのフランス人の女性も来ていて、名前を聞いてKさんが「ナポレオンの奥さんも同じ名前だったんじゃないかな」と言った。女性は笑顔で頷いていた。どんな毎日を過ごしてきて、ナポレオンの奥さんの名前が咄嗟に出てくるのだろう。

人の中にはこちらが思いも寄らないものが入っている。

後半は杖道の稽古。上段に構えたときは柄頭の前ではなく、下に顔がくること。柄頭は顔の中心からずれないこと。

3時間の稽古を終えて、家に帰って昼ごはんを食べていると、お椀を持つ手が揺れていた。今日もまた布団に沈んで寝てしまった。

2023.04.17_mon.

月曜日は全身が筋肉痛。普段使えていないところの筋肉が動いたのならうれしい。

2023.04.19_wed.

外から帰ってきて、1時間だけ道場へ。

基本動作と、座受身、中腰受身、立受身を稽古。

自分から地面に倒れ込もうと思ったことは、これまで一度もなかったなぁ。

立つほどに地面との距離がある。

それぞれ10回ずつやったくらいで、自分の体重が全部腕にきて、

稽古が終わったとき、腕も手もふわふわして力が入らない。

帰ってお風呂に入りながら、これを続けたら自分の体重をどこかに逃がせて腕に負担がこなくなるのか、腕が丈夫になって自分の体重を感じなくなるのか、どっちなんだろうなぁ、と考えたけど解らない。

2023.04.23_sun.

昨晩はAとKちゃんとたくさん泡盛をのんで、帰り道に座って白い花の蜜を吸った。

今朝は8時半に起きられた。ザブンとお風呂に入ってから道場へ。今日は大先生がお休みだった。いつも大きな笑顔のKさんが、普段大先生が擬音で表すところを細やかな言葉で説明して下さった。全部を記憶出来ないことがもったいなかった。重心の移動のこと、送り足、歩み足、継ぎ足のこと、合気道は身体を武器ではなく道具と考えること。Kさんはそう言いながら黒板に缶切りの絵を描いた。

後半は杖道。杖を持つ手の動きを頑張ると、左右どちらの足を出すのかが分からなくなる。今日はポーグスのツアーTシャツを着て稽古していたけれど、道場にあった道着のカタログをついにめくりはじめる。これを買ってしまうと、もう後に引けない。

2023.04.26_wed.

カントリーロードで隠れたくなって、駅の本屋に平積みされていた西加奈子の「くもをさがす」を買って、スターバックスの空いた席で1時間読んでから電車にのった。

夜は1時間だけ合気道の稽古をした。

正座の仕方、立ち上がり方、基本動作、正面打ち1ヶ条抑え、今日は新しく受身の前方回転を教わる。回転するのは割と得意で難なく出来たけど、83才の大先生が目の前でやってくれたような力強い音がしない。ただ綺麗に回転しただけだなぁ。受身ではなく。先週は受身のあと筋肉痛になったけど、今日はならない。

2023.04.27_thu.

恵比寿。Yと「深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ」展へ。

見終わって近くのカフェに入ったら、丁寧な食事が出てきて、とてもいい時間になった。話すうちに、ChatGPTの話になって、カフェを出てもう一度美術館の本屋に戻ることにした。さっき一度手にとってやめた賢い言葉が載った本をもう一度手にとって、買って、家に帰ってChatGPTに入れてみた。「解り易い言葉にして下さい。」それでも難しかったから、「小学生にでも分かる言葉にしてください。」

2023.04.30_sun.

朝ごはんの後、道着のカタログに付箋をつけて合気道へ。準備体操のあと、少し受身をやっておこうということになって、皆がやりはじめたから、数日前に習ったばかりの前方回転もやりたいと言ってみてもらう。そこに居た人たちが寄り集まって教えてくれた。転がってから見上げた人たちの顔は柔らかくて、なんだろう、この感じ。

今日はずっと笑顔の大きなKさんが向かいに立ってくれた。二ヶ条の片手持ち、両手持ち、正面打ち、横面打ちを、やりながら教えてくれた。仕手(技をかける方)のときは、手の平を鏡のようにして、最後に相手の手首より少し上の、親指のあたりを握り、絞めて、言われた方向に力を入れると相手が動けなくなる。受け手のときは、手しか握られてないのに膝が落ちてしまう。何度も驚く。

間の休憩時間に、もう来なくなった人の道着と袴がロッカーにあると言って持ってきて下さった。着方を教わりながら着てみたら、サイズがぴったりだったから貰うことになった。白ではなく、憧れの藍染のやつ。後半はその道着と袴をつけたまま、大先生が準備体操でも何でもいいから動いてみろとおっしゃる。思ったよりも、モソモソしない。

今日はそのまま杖道はやらずに合気道のこと。道着を着て襟が出来たので、二ヶ条の胸持を教わりながらやってみる。

稽古が終わると、Kさんの息子のAさんが当たり前のように私のところへ来て、袴の畳み方を教えて下さった。「道」をやっている人は皆がそうなのだろうか。何も当たり前のことではないのに。

2023.05.01_mon.

昨日は道場からの帰り道、右足の付け根が痛かった。家に帰って気がついたら、右肩の全部が青アザになっていた。帰り際にもう一度やった前方回転のせい。今日も全身が痛くて、薬箱にあったバンテリンを塗った。

日中は写真のことをして、今週は祝日で道場が休みになるから、夜に1時間だけ基本動作の稽古。終わると朝の筋肉痛が消えている。

2023.05.04_thu.

GW。息子(8才)に携帯電話を持たせた初日。家族の休みが合ったので、御嶽の川沿いを歩こうとなって、朝におにぎりを握って電車にのった。電車はたっぷりと遅れたし混んでいたから、御嶽の手前の軍畑で降りて、思っていたルートの逆から歩くことにする。いい天気で半袖でも暑かったけど、風が涼しい。目の前には綺麗な川がある。歩きはじめるとすぐにお腹がすいて、沢井の手前でおにぎりを食べた。靴下を脱いで川で石を拾った。そこからまた川を左に見ながら歩いて、歩き疲れたらチョコレートのケーキを食べて、また川で砂を掘って道をつくって遊んで、御嶽まで歩く。

2023.05.07_sun.

雨降り。傘をさして、携帯電話で袴の着方を検索して、YouTubeで見ながら道場まで歩いた。

着くとKさんが、家でまだ使ってないのがあったから、と袴の下につける(上着の下の方をとめる)平たい帯をくださった。

各々柔軟体操のあと、皆でラジオ体操をして、手首や足首や膝や、身体のあらゆるところを丁寧にストレッチして、今日は正座したまま、目の前に鏡があると思って、両方の手で丸く拭くような動作をする。そのあとで振り魂。

鏡を拭く動作は、その動作そのままに、心の曇りをとるような意味合いのよう。

鏡とか鈴とか。準備体操の中でよく耳にする。自在に思い浮かべて次へのとっかかりにして、自分で自分をどうにかする準備体操をラジオ体操の続きに全員がやっている。

今日は基本動作と、正面打ち一ヶ条抑え、急にはじめてやることになった四方投げ。何が何やら。上手くて堂々とした人が相手してくれた時だけ、分かるかも知れない気持ちが沸く。

後半は木剣と杖。四方切りと八方切り。覚えきれない色々のこと。相手の頭の上で寸止めの練習。木剣は身体より先に出ること。常に身体は杖の影に隠れるように。最後は制定形の「着き杖(つきづえ)」というのを教わる。短い物語のよう。何度も何度もMさんが相手してくださった。

終わってから帰ろうとした時にテーブルの前で「一緒にどうですか」と大先生。そのタイミングで杖道を教えてくれているオーストラリア人のAさんが『守破離』という言葉をどう解釈しているか(身体に入れているか)と大先生に問うて、男の人が作った炊き込みごはん(ワカメと桜海老が入っている)を『守破離』の話を聞きながらいただいた。分厚く切った沢庵と。

2023.05.10_wed.

朝はいつもよりほんの少し早く起きて、Kの小学校に持っていく検尿のことをして、朝ごはんを皆で食べて送り出した。昼に編集のCちゃんと来週の撮影の打ち合わせをした前後は夕方まで写真のことをして、Kが帰ってきて宿題をしているときに、朝に持たせた検尿をランドセルの中で見つけられずに提出していないと言うので、小学校に電話をして、明日再提出するための新しい検尿キットを職員室まで貰いに行った。あっという間に夜になって、1時間だけ合気道の稽古。縄跳びをした後、正座をしながら大先生に呼吸を習う。吸うより吐くを長く。7秒吐いて5秒吸う、を繰り返す。基本動作を一通り。追い突き逆突きで、振り返るときの下段払いがよく分からない。正面打ち一ヶ条抑えの1人型を今日は帯に色のついた中学生(高校生?)に習うが、思春期とぶつかっている為、大人に教わるより怠そうでそっけなくて怖い。帰宅後、フテ寝してしまいたいのを堪えて晩ごはんを作る。

2023.05.12_fri.

ようやく金曜日。今週は雨が降ったり、寒い日があったりして、週の後半は家族の体調が崩れた。YとKはよく似ていて、疲れがたまると唇の周りが荒れてくる。食欲もないみたいだから、今夜は生姜を入れて鶏粥を炊いている。

猫がふたりの側から離れない。

2023.05.14_sun.

朝ごはんの支度をしていると、めずらしくKがさっと隣にきてトーストを運んでくれる。今日が母の日だから、手伝ってくれている様子。

道場へ。はじめてひとりで袴を履いてみたけど、いつもより裾が長くてゴソゴソする。

ラジオ体操、手首のストレッチ、膝と足首のストレッチの後、7秒で吐いて5秒で吸うを繰り返す。合気道の基本動作と受身をした後は、対面して、正面打ち一ヶ条抑え、片手持ち四方投げ、正面打ち一ヶ条(ニ)。気持ちが良くて、面白い。上手く足を運べてその場所に入れたら、ところどころにひとりで繰り返した基本動作のことが入っていて、それをその通りにしてみると相手の体重が動いていく。膝を着く場所は、ピンポイントに教わった場所(相手の脇の下と手首の内側)でないと、他の場所では効かない。今日は受けるのも難しかった。後ろに倒れられない時は、1歩足を後ろに引いて、その足の近くにお尻を持っていけば倒れられる。休憩を挟まず、木剣と杖のこと。正眼(せいがん)の構えと八相(はっそう)の構え。先週教わった『着き杖』と、新しく『水月』を習う。合気道でもよく耳にする水月(すいげつ)という言葉は、へその上あたり、みぞおちのこと。

帰宅するとKが米をといで、炊いてくれていた。うれしそうな笑顔があって、おいしく炊けたから食べてみて!と言う。Yが作ってくれたスープといただいた。おやつの時間には、一緒にパンケーキを焼いた。張り切ってほとんどKがやってくれた。

2023.05.19_fri.

産まれて3ヶ月半の仔猫だったナリタ(兄猫)とヒガシ(妹猫)と一緒に住むようになってから1年が経った日。今日は撮影で神戸に向かう。玄関でナリタとヒガシを隅々まで撫でて家を出た。

東京駅6時51分発の新幹線。途中から雨が降り出す。神戸も雨が降っている。

16時半頃撮影が終わって、そのままMのところへ泊めてもらう。

思いがけなくNさんの姿が現れて、3人で廊下に座ってビールをのんだ。

ウィスキーと酎ハイとバジルのちぎったのが入ったお酒と柴漬けがのった冷奴。

身体や呼吸の話をしながら、ここでは小さな味まで感じるなぁと思う。家に居るときよりも。

それも呼吸なのかも知れない。

窓辺のテーブルに移ると、Nさんがズッキーニとおいしそうなお肉を焼いてくれた。

「Can I have the last one?」(最後の1個食べてもいい?)という言葉を教わった。

わたしは英語が話せない。でも「Can I have the last one?」の言葉から英語の穴の中に入っていくことばかりが頭に浮かぶ。

3人で身体を伸ばした後、きれいなお布団で寝かせてもらう。

2023.05.20_sat.

8時過ぎに目が覚めた。晴れている。

ラジオから好きな笛の音がしている。アイルランドでもない。どこの国の民謡だろう。

降りていって白いラグの上で身体を伸ばしていると、葡萄を渡してくれた。一粒一粒剥いてくれている。昨日の雨で翌日にまわしたカットを撮りに行って、Nさんが作ってくれた炒飯をお昼にいただいた。それを食べたらふたりともう少し一緒に居たくなってしまったけど、タクシーで新神戸駅へ。

見送りに来てくれたMとNさんに教わって駅の売店にあったナダシンの柏餅を家族へのお土産にした。帰宅すると「柏餅だったら何個でも食べられるの~。」と言って、Kが5個のうち3個を食べた。食べながら嬉しくなった様子。踊っている。

2023.05.21_sun.

道場へ。午前中は中学生以下の人の審査会だった。年に2度あるらしい。

大先生にどのくらい上達したのかを見てもらう会のよう。とはいえ、日頃教えているのも大先生で、なにか正月のような区切りを作っているようにも感じる。

わたしは座ってその様子を見学していた。見ていると、これから覚えることがよくわかる。

審査会が昼頃終わって、大人だけになってから、1時間ほど稽古した。今日は時間もないので杖道だけ。Aさんがオーストラリアで一緒に稽古されていた、お友だちのEさん(ブルース・ウィリスのよう)が日本へ出張で来られてて、『着き杖』と『水月』を相手してもらった。

はじまりの、ただふたりで向かい合っているとき、相手の目を見つめていたら身体がうまく動かなくて、Aさんに「はじまりの時、相手のどこを見ていますか?」と聞いてみた。

Aさんは「目を見ると怖いでしょ。初心者のうちは、喉元を見てればいいよ。」

と教えてくれた。

2023.05.24_wed.

夜に1時間だけ道場で稽古。

今日は大先生がいつもより私に教えてくれようとしている気配がする。

木剣を振ることから稽古が始まる。腕が伸びきってしまうから、振ったあとの柄頭と自分との距離が遠くなってしまっていること。もっと柄頭を引き寄せること。

合気道の基本動作のあと、対面して、ひたすらに何度も何度も正面打ち一ヶ条抑え。

仕手と受け手を交代しながら何度も何度も何度も。

2023.05.25_thu.

羽田空港で編集者Tさんと待ち合わせて、7:40発の飛行機で鹿児島へ。

鹿児島空港からレンタカーで鹿屋市に向かう。『とんかつ竹亭』でお昼ごはんを食べてから取材相手のTさん宅へ。今日ここへ来られてよかった。それはすぐに感じたけれど、夕方に1日目の撮影を終えたとき、その気持ちが更に大きくなっている。

2023.05.26_fri.

昨晩は『黒ぢょか』でおいしいおでんをいただいた後、『KOTOBUKI HOTEL』泊。

2日目の撮影。今日はしっかりTさんのポートレイトを撮ろう。

撮影を終えて、海沿いの道をドライブして空港まで。桜島が美しかった。Tさんとも、編集Tさんとも、このロケでたくさん話せたことが良かったこと。

2023.05.28_sun.

道場へ。今日もまた袴がゴソゴソする。ひもだらけ。

ストレッチをしていたら稽古がはじまる。今日は杖道から。『本手打』『逆手打』『引落し打』『巻き落し』。普段稽古に来なかったひとりの上段者が今日は来たから、いつもよりスピードが早い。ついていけたのは逆手打まで。『着き杖』を相手してもらった後は、日本に出張で来ているオーストラリア人のEさんが、『逆手突き』『繰付け』『繰放し』を教えてくださる。

足を寄せた時の形が面白くて、杖も今までにない角度から。相手の袴のウエスト辺りを目がけて突く。

お茶を飲んだら合気道の稽古。

『正面打ち一ヶ条抑え(表・裏)』『片手持ち四方投げ(表・裏)』をKさんに教わる。

Aさんが相手だったから、1人型(素振りのようなこと)の時にはわからない、手首のどこをどう掴めばいいのか、抑えたときに相手の肩の位置を低くした方が効くことなど、教えてもらう。

来週は稽古に行けないから、今だ!と思って袴をクリーニング店に持っていくと、「袴専門のクリーニング店に出して下さい。」と申し訳なさそうに断られた。

藍が落ちやすいからもあるみたい。検索したけど、家から近いところでは見つけられず。

2023.05.31_wed.

明日からの撮影の準備をして、夜は1時間だけ合気道の稽古。正座の仕方、立ち上がり方、まっすぐに足踏みが出来るか。足踏みしてまっすぐに進めるか。まっすぐに下がれるか。

大先生は正座を見ただけで、どのくらい稽古を重ねているかが分かると言った。そうなんだろうなぁ、と思った。

正面打ちと横面打ち。後ろの足は45度。

体の変更の(一)と(ニ)、体の変更の(一のニ)。一のニは、右半身に構えたとき、左手と左足が大きく前に出る。前に出す手は、まっすぐに突き差す。

騎馬立ちは足を肩幅より少し広く開いて爪先はまっすぐか、少し内側に。膝を落として内腿に力を入れる。3段突きは上段は頭の上、中段は肩の高さ、下段は水月。

終末動作の(一)と(ニ)をした後は、膝行(しっこう)で畳を往復して、今日の稽古を終える。

2023.06.02_fri.

4日続きの撮影で、今日はYも仕事を自宅での作業にすることが出来ず、昼から夜中まで出社する日。

はじめてK(8才・小3)に家の鍵を持たせて、ひとりで家で留守番させる。18時までは学童でみてもらって、遅くても18時半には家に着いているから、そのくらいの時間になったらKに電話をしてほしい、と大阪に居る実家の両親に頼む。Kの夜ごはんは午前中にYが用意してくれる予定。

朝、家を出るのが、Kが小学校へ出る時刻と同じだったから、通学路の途中まで一緒に歩いて、「じゃあ、よろしくね。」と言って握手をして分かれた。

夕方頃、台風の影響で大雨になった。

心配していたら、「帰ってきたよー」とLINEが入って、ずぶ濡れの写真が添えられてあった。

19時半に撮影が終わり、帰宅途中にビデオ通話をかけて「ひとりで怖かった?」と聞くと「むしろ楽しかった!」とKが言う。あー、大きくなったんだなぁ。

20時半過ぎに家に着くと、Kはベッドにくつろいで、iPadでマインクラフトの動画を見てケラケラ笑っていた。自由を満喫した顔をしている。

机の上にYが書き残したメモがあった。

①手洗い・うがい

②じいちゃんとばぁちゃんにLINEする

③漢字ノート

④お弁当をたべる

⑤ねこにカリカリあげる

⑥お風呂にはいる

そのすべてに「やった!」のチェックマークが入っていた。

実家にビデオ通話して、「ありがとう。帰ってきたよ。」と伝えた。母は、チームでいい仕事をした後のような顔をしていた。

Yと「今日はみんな大冒険。」「だなー。」という会話をした。

2023.06.06_tue.

先輩の写真家Mさんに会いに行った日。

マスクをする生活になってからは会えていなかったから何年ぶりになるだろう。

少し前にショートメールでやりとりをした別れ際に、「今度写真みてください」と書いてくださった。「みせてください」ではなく「みてください」。その言葉に驚いてしまった。自分はそんな言葉をかけられるだろうか。すぐに空いている日を尋ねて、昼ごはんを食べる約束をしてもらった。自分の写真も鞄に入れて会いに行った。5時間喋り続けた。

写真家に写真をみてもらう経験ははじめてだった。一枚一枚みて、思ったことを言ってくれる言葉が、どれも核の方にあって、写真を撮ってきた人の言葉だった。

すごい姿をみせてもらった。

2023.06.11_sun.

雨降り。稽古をしに道場へ。

いままでの中では一番いい具合に袴が履けた。

前の帯を腰骨に巻いていたのを、ウエストで巻いてみたら上手くいった。

準備体操の後、足踏みしてまっすぐ進めるか、下がれるか。回れ右の時の足の運び方。

手を持ってもらって、臂力の養成(ひりきのようせい)の(一)と(ニ)。

その後にしたことは全て名前が分からない。何種類もの、全部手首あたりのこと。

ちょっとした手の平の開き方で相手の手首を握り込めて、ちょっと腰を入れたり、ちょっとした場所や持ち方。本当にちょっとした事で相手の体勢が崩れる。

教わりながらやっているとなんとか出来るのだけど、そのちょっとした事が大切なのに、いくつもいくつもちょっとした事があって、とても覚えていられない。

覚えていられないからひとりで復習ができない。

こんなに複雑ないくつもの事をどうやったら覚えられるのだろう。

ちょっとしたことばかりが集まって、ひとつの事になっている。

ずっと合気道のことをしていたかったけど、後半は杖のこと。

『本手打』『逆手打』『引落し打』『巻き落し』。上段に構えて袈裟切り。上段に構えた時は、柄頭は目より上にあるように。野球のバットを持ったときのような角度にならないこと。杖の刃の向きを意識すること。振り下ろす時、肘を後ろに引いてしまわないこと。ここでも手首の角度が難しくて仕方ない。

最後は『着き杖』と『水月』。これだけは物語りを読むように思うから面白い。

『水月』のときは、二足一刀(にそくいっとう)の間合い。二足一刀とは、二歩で刀を振りおろせるということ。納杖のときは、杖先は相手の目に向けたまま引いていく。杖が動くのは、木剣の動きを待った後。

2023.06.15_thu.

朝一で根津の弥生美術館へ。

桜のころにスタイリストYさんに教わった『森本美由紀展』を観るため。

建物に入ると歳月の匂いがして、しばらく嗅いでいた。いい展示の予感がした。

白地に墨で描かれた絵をひとつずつ観てまわった。

線と面だけで生地を透けさせ、風を吹かせ、布の硬さまでわかる。

ここまで削ぐために、どのくらい手を動かし続けたのだろう。

そんなことを思いながら2階へ上がると、海外の仕事に挑戦した時の担当者とのFAXが

展示されていて、端から端まで読んだら、そのやりとりの状況も、人となりも、熱量も、

全部のことが一気に伝わって、いっぱいになった。10年前にご病気で亡くなられていることもこの展示で知った。きっとこの熱量のまま生ききられた方なのだろう。

隣の喫茶店で一息ついてから外に出た。歩いているとクチナシの匂いがして、

今日誘えばよかった友だちの顔が浮かんだ。

古書ほうろうに寄ってから帰宅する。

2023.06.16_fri.

外から帰宅して、夜に1時間ほど合気道の稽古。

はじめは木剣を持って、正面打ちと袈裟切りから。木剣を持ったときは、肩幅に立って角度をつけずまっすぐに足を引く。袈裟切りの時、袈裟に沿って振り抜いた木剣は膝の高さまで。

正座の仕方、立ち上がり方、足踏み、右向け右、左向け左、回れ右の時の足の動かし方。

後は基本動作(体の変更・臂力の養成・終末動作)と受け身。

最後は正面打ち膝行で畳を2往復。ハイハイで2往復。膝を着かないハイハイで2往復。

一旦稽古を終わらせた後で、大先生が正面打ち一ヶ条と、新しく片手持ち入り身投げの1人型を指導してくださった。

新しいことを教わるのは芽が伸びるようにうれしい。

2023.06.18_sun.

朝から道場で2時間半ほど稽古。

準備体操、手首、膝、臂のストレッチ、正座をしたまま膝を開き、上半身だけ臂力の養成(呼吸のこと)、正面打ち一ヶ条の臂を押し上げる動き等。立ち上がって基本動作を一通り。

その後のことは今日も難しくて分からない。

象の鼻のように手を引かれたら、もう受け身をとるしかなくなる。

後半は杖道の稽古で基本のことを丁寧に教えてもらったけれど、心は合気道に向いていて、

時間の全部を合気道の稽古にしたい気持ちが出てきて、我慢する時間が長く感じる。

2023.06.19_mon.

世田谷で撮影。車でナビの指す方へ向かっていたら、思い出のある道を通った。

Mちゃんが住んでいた家の前に出た。6月。3年振りに通る道。

今日の撮影をしっかりやってきます。

現場。編集長Kさんと尾道ロケ以来の再会。久しぶりの感じが全くしない。

スタイリストのSさんとも、編集のOさんとも、今日がはじめましてなのに、

それもまたそんな感じが全くしない。こういうのがうれしい。皆が同じ方を向いているから。

夕方に撮影が終わって、また同じ道を通るようにして帰ってきた。

Mちゃんがたまに撮影のおやつに買ってきてくれていたベーグル屋の前も通ったけど、

今日はもう閉まっていた。今日の終わりに食べたかった。

2023.06.24_sat.

今週は写真の仕上げ作業をしていた。

そんな中で、6月の後半は自分の誕生日とYの誕生日が1週間違いであるので、

友人が朝採れのとうもろこしと枝豆を送ってくれたり、ケーキをくれたり、ワインをくれた

仕事仲間がいたりして、それらの贈り物を、家に籠りながら有難くいただき続けていた。

とうもろこしは蒸したり、揚げたり、ヌクマムとバターソテーにしていただいた。(とうもろこしごはんにする分はまだとってある。)

贅沢な一週間を過ごさせてもらった。

道場には行けなかったから、今日は近所の図書館に本を返却に行ったついでに、合気道と杖道の本を借りて帰ってきた。この数ヶ月で教わったことが文字になっている。まだ知らない歴史まで載っている。

2023.06.25_sun.

今日は午前中、道場の周年行事に行く予定だったけど、Kが週の途中から胃腸風邪なこともあって、もう治りそうだけど、行かずに家で過ごすことにした。

夕方、スタイリストのYさんが、山形のさくらんぼが届いたからと、わざわざ車で届けにきてくださった。喋りつづけていたかったけど、忙しい中、来てくださったようで(気を遣ってくださったのかも)立ち話だけで、爽やかに帰っていかれた。

玄関で、「さくらんぼをいただいたよー」と声をかけると、わらわらと家族が部屋から出てきて、「もう食べてもいいの?」とKがいう。

洗ってお皿に移すまで待てをして、早速皆でいただいた。

綺麗なさくらんぼ。甘くてやさしい。

2023.06.30_fri.

蒸し暑い。サンダルを履いて外で一日過ごした初日。

案の定、靴擦れ。

夜に道場で1時間半稽古。83才の大先生は、いまこの場所に居ることと、

ここに居る時間のことを意識して稽古しようとおっしゃった。

木剣を持って、正面打ち100回(ヘソまで振り下ろす。)、切り返し20回、袈裟斬り20回、回し打ち20回、騎馬立ちして畳の線に沿って木剣を振り下ろすのを20回。

木剣を置いて、正面打ちを左右10回ずつ、横面打ちを左右10回ずつ。横面打ちの手刀は頭から鼻まで。

正座の仕方(座るときは左膝から)、立ち上がり方(まず指を立てて、立ち上がるときは右足から。左膝のラインに右の爪先を合わせると綺麗に立てる。)、構えながらの立ち上がり方(左右)、右半身と左半身の構え方(足幅は一足丁半、手は肩の高さ、指は開く。)、起立の仕方(足は踵をつけて90度)。足踏み。まっすぐ進む、まっすぐ下がる。

あとは基本動作のこと。体の変更(大きく前に出る。重心を前に。)、臂力の養成(出るときに息を吐く、下がるときに吸う。臂は曲げない。)、終末動作。

正面打ち膝行で畳を往復。ハイハイで往復。

稽古を一旦終わらせてから、大先生が片手持ち入身投げと正面打ち入身投げの1人型を見てくださった。その後は、ちょうど帰ろうとして横を通った小学6年生の男の子を大先生がつかまえてくれて、稽古に付き合ってもらう。仕手と受けを交代しながら正面打ち入身投げを何度も。最後は両手持ち四方投げの受けだけやらせてもらって今日の稽古を終える。人が前に立ってくれると、1人型で何をやっているのかがよく分かる。

2023.07.02_sun.

暑いのを覚悟して、家の中で一番大きな水筒(500mlだった。)にお茶をいれて、

それと別に、イオンウォーターの300mlのペットボトルを2本。

手ぬぐいと道着を鞄に入れて道場へ。

今日は袴の前側を内に折って履いてみた。高校生の頃、制服のスカートを短くするためにやっていたみたいに。いつも稽古中に裾を踏んでしまうから。今日はたぶん大丈夫。

はじまりに、居合道で使う鋼の色をした剣を振らせてもらう。いつもの木剣だと『さや』が無いから、それがあることを忘れずに頭に置いておけ、ということなのだと思う。

木剣に持ち替えて、今日は抜刀のこと。いつもの抜き方と別に、横へ抜くやり方と、相手との間合いが詰まっているときの、上への抜き方。

その後は準備体操、上半身だけ技の動き、振り魂、手首と足首と膝のストレッチをしてから合気道の稽古に入る。

2ヶ条、3ヶ条、4ヶ条のこと。(全部は追いつけなかった。)

稽古の間中、人の手をこんなにも触ったことがないくらいに触り続ける。

コロナ禍で極端に人に触れなかった反動のように。数年を取り戻しているみたい。

後半。前回の稽古のとき、もっと合気道の稽古がしたいことを漏らしていたら、今日は後半も合気道が出来るように、Kさんが大先生に話を通してくださっていた。

他の人が杖道をする傍らで、ずっとKさんが合気道を教えてくださった。

構え方から、臂力の養成。前から強い力がきて動けないときにどの方向に重心を動かせばその力が逃がせるか。腕を掴まれたときの外し方。2ヶ条と3ヶ条のこと。1ヶ条の受け方で覚えておいたらいい3通りのこと。座った位置からの1ヶ条抑え。

今日は終わってみたら4時間経っていた。持ってきた水筒の中身もペットボトルも空になっている。

2023.07.06_thu.

西荻窪で用があって、中央線にのった。

高円寺の次が中野。あれ?西荻窪がない。今日は平日だから停まるはずで、快速に乗ってしまったのかな、でも快速でも停まるはずなのに、と戸惑ったまま、中野から総武線で引き返す。

また高円寺。あれ?西荻窪がない。キツネにつままれたようになって扉の上の路線図を見たら、自分のしていることがわかって、やれやれ、と落ち着いた。

高円寺と中野の間に西荻窪があるはずもなく。早めに家を出ておいて本当に良かった。今更この間違いは驚く。ぼんやりしていた訳でもない。なにがあったんだ。やっぱりキツネか。

約束の時刻には間に合って、用を済ませ、珈琲豆が欲しかったのとお昼がまだだったから、

どんぐり舎に寄った。ほろ苦blendとチーズマフィンを頼むと、タバスコの瓶が出てきた。

チーズマフィンにタバスコ。これがとても良かった。どんぐり舎で過ごす時間にしてはとても短く店を出る。

帰宅して写真の仕上げの続き。

2023.07.07_fri.

七夕。今年は一度も笹を見なかった。

夜、道場に着くと、大先生が道着のたたみ方を教えてくださった。平日は徹底して基本を教えてくれる。すごい人だなぁ。

1時間程稽古。正面打ちと横面打ち。騎馬立ちして3本突き。追い突きで振り返るときは下段払いで畳を往復。追い突き逆突き、逆突き追い突きで往復。

基本動作を一通り。座受け身、中腰受け身、立ち受け身(前方・後方・側方)。

稽古が終わってから、日曜日に何度も教わっているのにまだ覚えられない二ヶ条のことを、大先生に頼んで教えてもらう。

右半身のとき、相手の左手で自分の右手首を持たれたら、左手で当て身を入れて、自分の身体は右に動きながら、右手は親指をひらいて外側から相手の手を包むように持っていく。盆踊りのような手の軌道。

相手に両方の手首を持たれたとき。右手は親指をひらいて外から相手の手を包む。左手は相手の手の内側から自分の手を返す。盆踊りのような手の軌道。

教わってすぐ、後で思い出せるようにメモをとった。帰宅後、思い出しながらK(8才)に手を貸してもらってやってみたけど、Kの手は小さくて、大先生の分厚い手の感触と違いすぎて、またあやふやになる。Yは今夜は親友と飲みに行ってて家に居ない。大先生の手の感触が残ってるうちに帰ってこないかなー、と思っていたところに帰ってきたので手を借りる。なんとなく復習が出来る。

2023.07.09_sun.

上だけ白い道着を買ったから、今日からそれを着る。

あたらしくて布が分厚くて、一度洗ったのだけど、まだ固くてバリバリする。

先週の稽古で藍染の道着を着ていたら、教えてくれていたKさんの白い道着が藍色に染まってしまった。汗をかかない季節だとそうはならなかったから、汗で道着が濡れていたからだと思う。

あたらしい道着は一度柔軟剤で洗ってみるといいことを教えてもらう。

今日は1人型を一通りやって、その後はひとつの技で効ききらなかった場合のいくつかの難しいこと。(とても覚えられなかった。)

後半はまたKさんが付ききりで教えて下さった。

まずはまだ出来ない受け身の前方回転を習う。

普通に前転してみるところから。右手のつき方(手を軽く握って親指を自分に向ける)、その右手のつき方のまま両手をついて前転。その次は左手を使わないで右手だけで前転。その次は左足を後ろに伸ばして、そのまま前転。その次は転がった後で左手をつく。その次は中腰から同じように。技をゆっくりかけてもらって同じことが出来るか。(出来ない。)

受け身の稽古の後は、両手持ち四方投げ。

右半身で構えたとき、左手で相手の手を挟む。送り足(前に出てる足をそのままもう一歩前に出すこと)で押したら手をおでこにつけて歩み足(後ろにある左足を前に出す)。

手をおでこにつけたまま反対を向いて継ぎ足から送り足。

相手が受け身をとった後は、コップを持つような手で相手の手を握っていること。

当て身をして終わり。

継ぎ足はジャンプしてみること(たぶん相手との距離のことだと思う)。もう少し相手を(離れたところではなくて)下に落としてみること。

次は一ヶ条のこと。

抑える時に自分の身体に手をつけて相手に体重を伝えてみる(腰を入れる、腰を切る、胸を張る)練習。前かがみではなく、胸を張って前に重心を置くように。

最後は、『受け返し(上・下)』と『受け流し』。

これは名前のない動きに、(わたしが覚え易いように)Kさんが名前をつけてくださった。

『受け返し』のときは相半身(右半身と右半身、左半身と左半身のこと)で構えて、その時の足の運び方は、後ろの足を踵の方向に回転させて、前の足をU字を描いて前へ送る。

右半身で受けた右手は手刀だから、手刀のまま(相手の腕を握ってしまわない)。

『受け流し』は逆半身で構える。(その後のことはもう記憶できない。)

稽古が終わり、もうすぐスイスに帰るLさんのお別れの会。

Lさんとは、1カ月間一緒に稽古した。先週は帰り際に袴の洗い方を教えてくれた。

会が始まる前にLさんと横に並んで一緒にシャワーを浴びたのが夏の部活みたいで、今日の楽しかったこと。皆で鰻の釜飯(ひつまぶし)をいただく。

2023.07.15_sat.

今週は仕上げ作業が重なっていて、全て無事に納品が済んでホッとしていたら、

その翌日からK(8才)が高熱を出した。

次の日もまだ高熱のままだったから、診察と検査をしてもらい、ただの夏風邪でしょう、との事。リンゴを半分切ってやると、「旨い」としきりに声に出して食べている。

解熱シロップを飲ませて様子をみている。

リンゴとバナナジュースと、冷凍のマンゴーは口に入れられる様子。数日そんな具合。

猫のように側に来て、いまは私の股の間で内腿を枕にして眠ってしまった。猫の倍ほどまだ熱い。

2023.07.16_sun.

起きると、K(8才)の熱が下がっていた。

朝はパンが食べたいと言ったけど、うどんにした。

「冷たいのか温かいのかどっちがいい?」と聞くと「温かいの!」と言った。

いつもなら「冷たいの!」と答える。いつもは出汁を沢山いれると嫌がるけど、今日は出汁を欲しがっている。

道場に行く。今日は大先生以外の上手い人が皆休みの日。

人が少なかったのと、扇風機は回っているけど、道場の温度計が36℃だったから

軽い稽古をしよう、ということになる。

いつものように準備体操をして、正座をして鏡を拭くような動作から、振り魂。

正座をしたまま上半身だけ技の動きをして、体重の移動を意識して覚える。

基本動作からはじまり、技の1人型を習う。

習っているとき、大先生より年上の婆さんが、「違う、そうじゃない。」と間違っているところを大先生に指導され、何度か同じところで間違いを指摘されたら、何かの拍子に合っていることをして「さっきから私はこうしていたのに、間違っていると指摘された。」と逆ギレした。

さっきから何度も婆さんが間違っていて、もちろん大先生が合っている。

だけど婆さんにはそれが分からない。

今日は合気道というより、人間劇場。

自分が正しい!はとても醜く見えて、自信があって堂々としている、とは違う。

それを振り分けるラインはどこだろうと、それを見ながら考えていた。

醜い婆さんのお陰で、技を受ける方の手を覚えられた。

今までで最短の、1時間半で稽古が終わり、家に帰ってシャワーを浴びた。

Yがサンドイッチを作ってくれて、Kと3人で食べた。

2023.07.18_tue.

郵便局に請求書を出しに行ったり、ようやく出版社から届いているインボイスの書類に手を触れる。webサイトでもアプリでも何やらうまくいかなくて、用紙をダウンロードして、書いて、税務署に出しにいく。場所への苦手意識が強くて、昼ごはんをおごるから、と言ってYに付き添ってもらう。牛タンと麦とろごはんと生卵と漬け物と、テールスープをおごって、ひと仕事終える。

2023.07.19_wed.

朝に動物病院の予約状況を見たら午前中に空きがあったので、ナリタ(1才・兄)とヒガシ(1才・妹)をワクチン接種に連れていく。

午前中といっても外は暑くて、ちょうど氷枕が冷凍庫にあったからバスタオルで巻いてキャリーバッグに敷いた。

診察室で獣医さんの話を聞いて、今日のところはワクチン接種はせずに、抗体検査をすることに切り替える。その結果をみて、ワクチンの接種が必要か否かを判断しましょう、との事。

血液をみてもらうから、健康診断も兼ねられる。

ナリタが4.5kg、ヒガシが4.7kgになっている。ヒガシの方が小顔だから、ナリタの体重を越しているように見えない。爪も短く切ってもらったし、昨日と今日で気になっていた事を済ませられた。すっとした。

2023.07.21_fri.

K(8才・小3)の夏休みがはじまる。

初日からお弁当を持たせて学童に行かせる。

出来る限りは夏休みらしく過ごさせてやりたい。どうにもならない日はどうにもならない。

そういえば、昨日の夜中は、Kの「足が痛いー!」という声で起こされた。

寝言かと思ったけどそうではなく、本当に膝が痛いと泣いている。マッサージしたり冷やしたり、どうすることも出来ずにさすったり。しばらく痛がってから落ち着いて、また眠りについた。

Yはその様子を見て「たぶんこれ成長痛。」と言った。

身体はいつも勝手に前へ進む。夏の夜に成長痛。自分には経験がないこと。記憶にないだけだろうか。朝には普通にしている。

夜に道場へ行った。

小学生と大先生がソファに集まって相撲中継を観ている。

大先生は「相撲なんて一瞬で勝負がつくんだからしっかり見ろ!技をみるんだ。」と小学生に言い、小学生は「このお相撲さんと宇宙人はどっちが強い?」と大先生に聞いている。

ある種どちらもピュアで、その中間の年齢の自分から見ると、ちぐはぐな会話のあるこの場がかけがえなく思う。

今日は木剣を持って、刀礼を習う。

正座して、木剣を右に置くときは峰が外側、刃が身体側。柄頭は膝のラインから出ないように。

自分の前に木剣を置くときは、刃が外側、峰が身体側。自分と木剣を置く距離は『ワン関節分』と大先生が言った。その場では(one関節?)と思って、見てだいたいの距離を真似したけれど、寝る前に言葉を反芻すると、『腕関節』かも知れなかった。正座をして礼をするときは、両手で三角をつくり、その三角の中に鼻を入れる。

2023.07.23_sun.

汗をふく手拭いが1枚では足りなくて、稽古中に使う2枚と、終わってからの1枚を持って道場へ。着くとスイス人のLさんが居た。明日スイスへ帰るから、最後に稽古しにきたそう。

ふたりで組んでいいことになって、仕手と受け手を交代しながら基本の技を稽古した。

Lさんとはもっと仲良くなれただろうな。なりたかった。またいつか会いたい。

今日も後半はKさんに合気道を教わった。

端っこで前方回転受け身の練習から。身体はすごい。頭よりすごい。2週間前よりも形を覚えている。

ゆっくり技をかけるように動いてもらって、辛うじて回る行為に入れるようになった。

相手が居る方の足が伸びる、とメモをとった。

冬は寒さで畳が固くなると聞いたから、そうなる前に前方回転が出来るようになりたい。

その後は、『(受け流して)正面入身投げ』『(下に受け返して)側面入身投げ』『(上に受け返して)一ヶ条投げ』の3つを習う。この3つを覚えれば、正面打ちの場合の自由技(次々に相手が向かってくるやつ)がしのげるから、と先に教えてくださった。

相手と向かい合う際、『受け流す』時は逆半身(自分が右半身の時、相手が左半身)。『受け返す』時は相半身(自分が右半身だったら相手も右半身)。

正面入身投げの最後は(水泳の)クロールの時のような体重の乗せ方。

難しかった側面入身投げは、右半身で構えた時、後ろ足が回転したあと、前の足をU字に前に送って、最後は体の変更(一のニ)の形になる。

終わりにKさんが黒板に、地球と月と天使の絵を描いて説明してくれる。

天使が地球に沿って月を押すよりも、天使が地球に向かって(中心に向かって)月を押すほうが回転が速くなる。合気道でも同じで、相手の首の後ろの襟をつかんだ時、僅かに自分の方に引き寄せると相手が速く回転する。わたし相手に実際にやってみせてくれて、身体では体感したけど、言葉で書けるほどにはまだわからない。

今日も肩に青アザが出来た。痛いのに、嬉しいと思っている。

2023.07.24_mon.

新宿の映画館に『君たちはどう生きるか』を観に行く。

映画の中でどんな風にそれを聞いてこられるんだろう、なんてことを思いながら観ていたけれど、承から転に向かうとき、ポスターの青鷺がベロンとめくれて人面が出てきたのを観たら、もうそれだけで嬉しくなってしまった。もっと説教くさいことを言われるんだろうと思っていたら、最後(かも知れない)の作品で、そんなことをしなかった。

えぐってやろうとおもえば、いくらでも私たちをえぐることが出来たのに。

2023.07.30_sun.

朝から合気道の稽古。大先生は用事でお休み。道着に着替えるだけで、大きな汗が流れる。

身体を伸ばして準備して、いつものように神前に礼をして稽古がはじまる。

今日はオーストラリア人のAさんと稽古してもらえた。

『正面打ち一ヶ条抑え』と『正面打ち入身投げ』。前に出て1組ずつ皆の前でやってみて、Kさんに出来ていないところを指摘してもらう。わたしが言われたのは重心の場所のこと。

入り身投げで受けているとき、うまく後ろへ倒れられなかったら、Aさんが自分がやっている方法を教えてくれた。Aさんは膝を折って後ろに倒れていた。

踵にお尻を持っていって倒れるよりも、膝を折ってからそれをするほうが、後ろに倒れるのが怖くなかった。後頭部を打たないように、ヘソを見ること。

その流れで、後ろにでんぐり返りするのと(前方回転の逆)、前方回転のことと、横で一緒に回りながら教えてくださった。

後半は今日もKさんと1対1で合気道を習う。

引き続き前方回転から。今日もしっかり両肩に青アザが出来る。

これが出来なくなるときに、(前方回転受身が)出来ているのかも知れない。

技の稽古に入る前に『撞木(しゅもく)の足』の話をしてくださった。撞木とは木魚を作る木のこと。『撞木の足』とは前足の踵と後ろ足の爪先が常に直角に交わるように足の位置を決めること。

その後は、『正面入身投げ』(逆半身、受け流しから)踵の方へ回転→煽り足(両足首を回して両膝を煽って振り向く)→煽り足(逆)→歩み足。

『側面入身投げ』(相半身、受け返し下の床を拭く動作から)踵の方へ回転→方違え(前足をU字で開く)→歩み足。

『一ヶ条投げ』(相半身、受け返し上の万歳の動作から)踵の方へ回転→方違え→歩み足。

覚えたい。覚えたい。覚えたい。

終わりに『中心力』の話。両手を肩の幅から出さないこと。自分は正中線をとる。相手は正中線を外させる。

2時間半の稽古が終わる。道場の温度計は39℃になっている。「暑い。」と声に出てしまうけど、暑いのは割と平気。

2023.08.01_tue.

東京駅でホールのケーキを探して新幹線にのった。

『7』と『9』のローソクも。昨日が母の誕生日だったから。

実家まで4時間平らに運ばれたケーキを「何年ぶりやろなぁ!」と言って喜んでくれた。

この町で空に花火がない8月1日をはじめて過ごす。

2023.08.02_wed.

両親がサーカスに連れてくれた。

K(8才)のために調べておいてくれていた。

炎天下の広い公園の中、サーカスのテントの裏側に出てしまって、

表に回る為に、ところどころ木の根っこのある土の道を行くしかなくなって、

怖がる母を乗せて車椅子を押した。

表にようやく出られたときの、サーカステントの派手なピンクの縞々が、

どうしようもなくサーカスだった。

Kにも怖いことがあった。ホアキン・フェニックスの『JOKER』を何かで目にしてしまって以来、長いことピエロが怖かった。だけど今日のピエロは大根を投げていて、Kは気持ちが凪いだかも知れない。いくつもの芸のあいだ、力いっぱい手拍子をしていたから。

帰りに母の服を選びにショッピングモールに寄った。車椅子を押しながらの服選びは、さすがに父が付き合いきれない。日頃の我慢していたことをやる日。

とびきり気に入ったものは見つけられなかったけど、少し気に入ったものを買って帰る。

夜、湯船は無理だけど、父とふたりで身体を支えて、母のシャワーを手伝う。

2023.08.03_thu.

今日は掃除の日。

冷蔵庫と台所。

わたしが一緒に遊ばないから、KはずーっとゲームとYouTube。

加工された声が耳障りで、堪えられなくなってくる。

ここに居るのだから、いつでも出来ることではなくて、顔を見て人と話すことをして欲しい。

記憶に残して欲しい。見てて欲しい。

Kにとっては普段と違う土地で、かまっていないのを棚に上げて叱ってしまった。

両親の年齢を感じている自分の余裕の無さ。

2023.08.04_fri.

早くに起きて身支度して、1時間だけカメラを持ってひとりで外に出る。

知った道を歩いてまわる。

食事の用意と、母の部屋の片付け。

今日母はお風呂に入れてもらいに介護施設へ行く日。

父とKと、お墓参りをして、叔母の家へ。いとこの娘が都会でのバイト帰りに会いに寄ってくれた。

生まれたときから会い続けているのに、遠目にわからないくらい大学生になっている。

Kはようやく会えた若者に照れながらスキップしている。

叔母は私たちが帰宅したらすぐに晩ごはんが食べられるように、たくさんの煮ものや混ぜ寿司を持って帰れるようにして、待っていてくれた。近況をお互いに話して、Kと『正面打ち一ヶ条抑え』を披露する。

2023.08.05_sat.

東京に戻る日。あっという間の数日だった。

病院に定期検査に行く父を見送って、昼になる前に実家を出た。

長旅で最寄りの駅に着く直前に寝そうになったKをタクシーにのせて帰宅した。

町は七夕祭りで賑わっている。

家には在宅で仕事をしていたYとナリタとヒガシが居た。顔を見てうれしかった。

2023.08.06_sun.

起きてハムと玉葱が挟まったカルネを食べてから、合気道の稽古へ。

道場は夏休みに入っていて、今日はやりたい人だけが来て稽古をする日。人数が少なくて上手い人が来ている。今日はいい日だと思う。

入り身の、合気会の動き方にはこういうのがあるからやってみよう、とAさんが言い、

普段稽古している養神館の動き方だとこうなる、とKさんがやってみせてくれる。

どちらも見ておくのはいいことだ、と皆で色々やってみながら、その話を聞くのが、違いを感じるのが、面白くてたまらない。

合気道はいつも向かってくる相手から逃げながら技をかける。技をかけづらいのは向かってこない人。そもそも向かってきていないのだから、その人はそっとしておいたらいい。

後半はKさんに教わる。

先週の復習をたっぷりやって(また忘れてるから)、今日は手のこと。

指をひらく(歌舞伎くらい)。サッカーボールを持って、手をサッカーボールに沿わせて、

技を受けたときにつき指になりにくい手の角度を教わる。

いつも大先生が準備体操するときの手の角度だった。

相手の手を挟むときの手も、ボールを持って教わる。最後にほんの少しだけ前方回転。

一旦帰宅してから、Yが音を聴きにいきたいと言ったので、

西新宿でやっている『ケチャまつり』へ。

ここで歌ったり、音を出している人たちも、近所のサミットで見かけた時の大先生があんなふうに動く人だとは想像ができないように、この場でなければ、身体の中からこんな声が出せるなんて、こんな音を鳴らせる手を持っているなんて、外側からは想像もできない。

『なんとかふう』をまとっていないというか。

Yはわたしが考えているようなことにはたぶん興味がなく、目を瞑って音だけ聴いている。

2023.08.09_wed.

一日を過ごしながら、頭の中はずっと台風のことばかり。週末から山登りを考えている。

テントとシュラフと着るもの、食べるものの準備、ガスボンベの残量、山小屋の予約、車のこと、家の鍵ももうキャットシッターに渡っている。そこへ台風がやってこようとしている。

行ったことのある山で、歩く時間もかなり余裕を見ている。多少の雨なら。

アウトドアショップで一番防水の効くスタッフバッグも買い足して最寄りの駅に着いたら、ポツポツと雨が降り出して、次の瞬間には大量の雨粒が一気に落ちてきた。髪も服も下着も革の鞄もスニーカーも、水浸し。濡れた服が重たくて、ここは東京なのに。山じゃないのに。服が水浸しになると急に体温を持っていかれる。寒い。ここは糞暑い東京なのに。

「Don't think.Feel.」「思い知ったか!」という雨。濡れすぎてて玄関で服を脱いだ。

2023.08.10_thu.

夕方にようやく決心がついて、涸沢ヒュッテにキャンセルの電話を入れた。無理をしたところで、台風には敵わない。ザックにパンパンにつめた道具はまだ片付ける気にならない。

2023.08.12_sat.

Yの夏休みが台風7号のせいで、全日雨の予報。まとまった休みに家から出られないのなら、晴れてるうちに少し外に出よう、となって電車にのった。

神田明神を通って、燕湯に。タブレット純のラジオで聴いてからずっと行ってみたかった。

山に行けなかった夏休み、燕湯で富士見。天女も舞っている。

角を曲がって、羊香味坊。風呂上がりのラム。

夜遅い時刻に家族皆でテレビの前に座り、録画しておいた1時間半の戦争特番を観る。

Yが効果音をつけた番組。K(8才)も24時を過ぎたのに、最後まで観ていた。思ったことを喋りながら眠る。

2023.08.13_sun.

今日は山に登っていたはずの日で、休むことも伝えていて、袴もクリーニングに出していて。

道場も夏休みでさすがに自由練習も誰も来ていないかと思いながら、閉まっていたら帰るつもりで道場へ。扉が開いていて、覗くと全員来ていて、休むと言っていた大先生までも、ばっちり道着を身につけている。大人の夢中はすごい。

訳を話すと、道着なんていくらでもあるからどれでも着たらいいと言って、随分年季の入った道着を貸してくださった。はじめて白い道着のズボンを履いたらいつもの袴より涼しかった。

二ヶ条はあやふや。三ヶ条も小手返しも。

Kさんに今日も『正面入身投げ』『側面入身投げ』『一ヶ条投げ』と前方回転受け身を習う。

前方回転受け身は出来ていると言われる。何度もゆっくり技をかけてもらって回ることをする。

肩も今日は打ち身の痛さがない。

夕方、2日続きの銭湯。高円寺の小杉湯で富士見。ミッケラーをはんぶんこしながら銭湯の本棚にあった『水は海に向かって流れる』(わたし)、長田弘の詩集(Y)、Kはメロンボールシャーベットと携帯電話で漫画。

移動して、高架下の母の味でタッカルビ。

2023.08.16_wed.

筑波山にのぼる。

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4:30 起床、おにぎりと鶏唐揚げと青海苔を入れて卵焼きを作る。

6:30 車出発、おにぎり

9:17 市営第3駐車場(トイレ有)歩きはじめる

9:32 筑波山神社

9:49 橋を渡って左

9:53 鳥居、白雲橋(しらくもばし)コース

10:06 分岐、迎場(むかえば)コースへ

10:36 東屋、唐揚げ

10:56 ふたつめの東屋

11:20 つつじヶ丘(トイレ有)休憩、おにぎり

11:45 出る、おたつ石コースへ

12:07 東屋、つつじヶ丘高原 休憩

12:15 出る

12:47 弁慶茶屋跡 休憩、おにぎり、唐揚げ、卵焼き

13:04 出る、弁慶七戻り

13:14 高天ヶ原、胎内くぐり

13:23 国割り石、出舟入船、裏面大黒

13:34 北斗岩

13:47 屏風岩

14:03 女体山頂(877m)

14:13 出る

14:21 ガマ石

14:26 せきれい茶屋、せきれい石、かき氷ブルーハワイ(K)

14:35 出る

14:50 御幸ヶ原(みゆきがはら)、ソフトクリーム(私)、アサヒスーパードライ(Y)、山のタオルとピンバッジ

15:20発 ケーブルカー

15:28 宮脇駅

15:58 市営第3駐車場

16:14 筑波山温泉つくばの湯

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帰り道、メヒコ(シーフードレストラン)でフラミンゴ側の窓際の席が空くのを待って、カニピラフとミックスフライ。K(8才)はどうしてもソフトシェルクラブの唐揚げが食べたいと言った。

カニを割って食べるのは、Kははじめてかも知れないから、それも注文することにした。

この場所のことがKの記憶にわずかに残ったら、思い出す時にうなされるかも知れない。あれは夢かうつつかと混乱して。父の世代の優しさに触れたような気持ちになるレストランだった。

2023.08.17_thu.

昨日Yが「夜に『明鏡止水』やるよー。」と教えてくれた。

岡田君とケンドーコバヤシが司会のNHKの番組。録画しておいたのをみたら案の定、面白くて仕方ない。前にUさんと話しているときに勧めてもらった番組。たまにしかやらないから、待っていた。見逃さないで良かった。

近ごろは周りに武道の話が寄ってくる。

自分が寄せてるんだろうけど、会う人、会う人が囁いてくる感じ。

2023.08.20_sun.

クリーニングしてプリーツが綺麗に戻った袴を鞄に入れて道場へ。

剣道袴を受け付けてくれるクリーニング店が武蔵境にあったから遠かったけど出しに行っていた。稽古と稽古の間、どうやって置いておくのが一番プリーツが保てるのか聞いてみたら、綺麗に畳んで風呂敷に包んでおくのがいい、との事。

今日の稽古は丁寧にストレッチすることから。大先生が、「年をとると、どんどん身体が硬くなってくるんだ。」「ここからがもう曲がらない。」とか、しきりに言いながら一箇所一箇所を伸ばしている。なのに、合気道の準備体操に移ったところから、途端に動きがガラッと変わる。腕の線、手首の角度から指先まで。綺麗だなぁ、と見惚れてしまった。反復してもう迷うことのない線。

Mさんと組ませてもらって、教わりながら二ヶ条の何種類ものこと。片手を持たれたとき、両手を持たれたとき、正面打ちの場合、横面打ちの場合、身体の後ろで両手を持たれたとき、胸(襟)を掴まれたとき、そのそれぞれからの二ヶ条のかけ方。

同じように三ヶ条の何種類ものこと。その後は小手返しだったか。もう覚えていられない。

途中からの事だったら手の感触が前にもやったことがある感触だということが分かるのだけど、初動の手の持っていき方、掴み方が覚えきれない。

それでも、こんなに出来ないことでもいつかは出来るようになるのだから、今日もその過程のレイヤーのひとつ。

後半はKさんに教わる。『正面入身投げ』『側面入身投げ』『一ヶ条投げ』。

はじめて教わってから1ヶ月ほど経つかも知れないから、そろそろ出来るようになりたい。

稽古に来る前に思い出しながらひとりでやってみるのだけど、これも初動のことがふわふわする。それをKさんに伝えて、やらせてもらう。『正面打ち一ヶ条抑え』の時のように自分から受けに向かうのではなくて、相手が打ってくるのを待って流すこと。今までの中では、今日が一番出来たかも知れない。繰り返さないと消えてしまいそう。

次は前方回転受け身。今日も出来ていると言われる。何度も次々にゆっくり技をかけてもらって、回ることを繰り返す。「上手く回してもらってる気がします(自分から受け身をとっているのではなくて)。」と言うと、「それでいいんだ。」とKさんが言った。

これを繰り返していると、いつの間にか『飛び受け身』も出来るようになってくるらしい。今は想像が出来ない。

その後は前半の稽古で覚えきれなかった二ヶ条と三ヶ条のことを、Kさんに教えて欲しいと頼んで教えてもらう。覚えたい覚えたい覚えたい。

稽古が終わったとき、この夏はじめて立ちくらみがした。倒れたらいけないからゆっくり膝をついてじっとした。道場の温度計を見たら38℃だった。(そら、そうなるわな。)と思った。

2023.08.22_tue.

朝、駅まで向かうときに家から坂を下ったところで自転車で転んだ。

前から車が来ていたから道の端に寄ったとき、前の晩の雨で泥がたまっていて、そこに前輪が入ってしまった。擦りむいて血が出ていたし、人に会うのに泥んこになったから一旦家に帰って着替えた。気に入っていた白いシャツが破れていた。

他の服をお直しに出しているときに、またひとつ服が破れた。

今日はこの白いシャツを着て、一日過ごしたかった。

2023.08.23_wed.

夜、道場で稽古を見学した。

大先生の言葉だけ記憶しておけば、ある程度いまより色々が分かってきたときにいいと思った。

『体の変更』・・・右半身のとき。右手は突く。左手は当て身。前足はほんの少し外側へ向ける(腰がきれるから)。

『体の変更(一のニ)』・・・最後の後ろ足は広すぎないように引きつける。左手はまっすぐに突く。

『臂力の養成(ニ)』・・・爪先でまわる。

『終末動作(ニ)』・・・手は上にあったのが下。下にあったのが上。しっかり振りかぶってから(その後で)回転する。

2023.08.27_sun.

早めに道場に着いて落ち着いてからはじめたいのに、今日もいつもの時間になる。

朝ごはんを片付けたあとに、剣道袴の着方のYouTubeを見ていた。未だにしっくりいかないから今日は先週より上手く着たい。

動いてるうちに下がってくる(丈が長くなってくる)のが一番困っていること。

今日は前を折り返さずにそのままにして、YouTubeで見たように帯をクロスする位置を変えてみる。着るのに時間がかかる。

少し身体を伸ばしはじめたところで稽古がはじまる。

丁寧にひとつひとつストレッチすることから。ラジオ体操の第2。正座して体重移動しながら技の動き。立ち上がって足踏みと、正面打ちしながらいくつかの足の捌き方。正面打ちしながら八方斬り。北→南→東→西→南西→北東→北西→南東の順。順番を覚えたい。足を覚えたい。体の変更と臂力の養成。二ヶ条と三ヶ条のこと。大先生が握る箇所を教えて下さった。

後半。Kさんに「何か聞きたいことはある?」と聞かれ、聞きたいことだらけで言葉につまった。

今日のことだけでもいくつもあって、それを先に聞いてしまうと、次のまだ知らないことを聞く時間がなくなってしまう。

「海が広すぎます。」と言葉が出て、伝わったのか、「そうだよね。」とKさんが言った。

Kさんは毎回稽古の動画を撮っていて、前回のを見て気になったところ、と言って

『側面入身投げ』の方違え(足捌き)のところをもう一度おさらいして下さった。

その後は、『飛び受け身』を練習することになった。前方回転がもっと様になった後にはじまることだと思っていたから、今日はじまることにとても驚いた。

道場にあったサンドバッグを横倒しに床に置いて、その奥に座布団を敷いて。サンドバッグに片手をついて前に回るところから。なんて怖いんだろう。頭をつく場所が見当たらない。頭をつかないのが飛び受け身なのだから、当たり前といえば当たり前なのはわかる。

やるしかないからやってみる。座布団のおかげで、打っているけどどこも痛くはない。腰から落ちるのがとにかく危険だと伝えられる。頭を入れて(顎を引いて)身体より先に、伸ばした方の手が床につくのが大事なこと。手のことだけを考えて回りはじめないと、自分の脳の信号は遅くて、回りはじめてから手!と思っても身体が先に落ちている。左右交互に何度も回る。

その後は『天地投げ』を新しく教わりはじめたところで稽古が終わった。

稽古後、Kさんが熱中症になった。なにか変だな、と言ってから座っていたけれど、次に目をやった時には、こちらにもなにか変なことがわかった。皆で氷をあてて、扇風機の風を集めた。しばらくすると回復して、大先生の甲府土産のシャインマスカットを皆で食べた。

2023.08.28_mon.

痛みで夜中に目が覚める。

背中の半分から上と、首の後ろが痛くて仕方ない。湿布は家にないから、氷枕を取りに階段を降りた。冷やすと痛みが少しなくなる。寝返りは打てない。座布団のおかげで青アザは出来ていないけど、身体を打っていたということがよく分かる。手が遅いんだろうなぁ。

朝、Yに「ちよじは怖がりだからね。」と言われる。怖がるから力が入って怪我するんだ、とYは言っている。その通りだと思う。

頭を置き去りにできたら。身体は可能性があると言っているのに、頭がストップをかける。

Kがお腹に居るときも、頭は何の役にも立たなかった。頭を置き去りにして、知らないことなのに身体が先へ先へ勝手に進んでいった。そのことがあってから、身体の方を信じている。それなのにまだ頭を置き去りにできない。頭なんてストップをかけることと、ナーバスなことしか言わない。頭なんかなくなればいいのに。大嫌いだ。

2023.09.03_sun.

道場へ。今日も身体を伸ばして、いつもの準備をして、はじまる。

基本動作を反復して、二ヶ条と三ヶ条。時間がなくなって、小手返しの稽古まで届かない。

後半。Kさんに『二ヶ条抑え』を教わる。新しいこと。

足捌きは、二ヶ条で締めたあと、踵の方へ回転→煽り足→後ろ足の膝をつく。

手捌きは、また大事なちょっとしたことがいくつも連なる。特に難しく感じるのは、相手がうつ伏せになった後。右手で相手の道着の肘の少し上あたりを掴んで引き寄せ、自分の首の左側につけて、もう片方の手で手刀を当て、少しの身体の振りで締める。それが上手く締まらない。

その後は先週から稽古している『飛び受け身』のつづき。

サンドバッグと座布団を敷いて、何度も回る。怖くて目を瞑ってしまっていて、それを見てKさんが笑っている。怖い、を知っている人だから、温かい方の笑いだ。

慣れてきたら次はサンドバッグの上にKさんが手の平を置いてくれて、その手の平の上に片方の手を握りこぶしにして置いて回ることを練習する。その後はついにサンドバッグをなくして、Kさんに小手返しをかけてもらって、手を使えない状態で頭を浮かせて回る。やっているうちに、後ろ足で地面を蹴れば、痛みなく回れることに気づく。こんなに怖いことも、目は瞑っていようとも、やればやれるものなんだな。

何度も何度も何度も回る。次の稽古の時はもしかしたら座布団もなしに出来るかもしれないね、と言われる。後は目を開けるだけ。

『飛び受け身』の次は『天地投げ』を習う。今まで習った中で一番シンプルに感じ、胸を開くからか、心許なくてふわふわする。一番難しい技なのかも知れない。

今日の稽古が終わる。大先生がカップヌードルのカレー味をたべていきなさいよ、と声をかけてくれ、ウィスキーの瓶も出てきた。

大量の汗を流した後だから、水で割ったウィスキーがお酒じゃないペースで飲める。調子にのってはいけない。

帰宅後、背中の上半分と、二の腕の表側が痛む。なぜ前回と違うところが痛む?

2023.09.09_sat.

週末は近所の神社のお祭り。

神輿が出るのは2年に1度。コロナのこともあったから今年は4年ぶりの神輿のよう。

「今日と明日で好きに使ったらいいよ。」とKに500円玉をふたつ渡す。

うれしい!の形に背筋がのびている。

K(8才)は道場の皆と神輿を担ぐ。昼に集合したら、神社では神輿の土台をさらしで結んで固定している最中。大先生が「(結ぶのを)やったことないだろう。やってみなさい。」と言うからやらせてもらう。

Kは、用意してもらった半被を身につけ、豆絞りを頭に巻いた。そして背の順に神輿につく。

親もこどもの脇で支える。東京に住んでから長く経つけど、神輿を担ぐのは自分もはじめてのこと。想像していたより随分重たい。掛け声は「わっしょい、わっしょい」。

実家のあたりはだんじりだったから、こどもの頃は綱をひいた。

交番の裏手にざくろの木があって、その実を食べて種を飛ばしながら、「ちょーさんじゃ、どっこいこーら」と言いながら歩くのが毎年のことだった。

Kはどんなことが記憶に残るだろう。

肩にあたる四角い木の重たさと、道道の休憩の時にもらったパピコの味だろうか。大きな大きな赤いうちわで仰いでもらった風だろうか。

休憩も入れて2時間ほど歩き、神社に戻った。こどもたちは頭に巻いていた豆絞りと引き換えにお菓子をいただいた。

Kは朝に渡したお小遣いを握って、さっそく綿菓子の屋台へ走っていった。

今日みたいなことは、家族だけでは叶えられないことだなぁ。息子に秋の祭りを体験させてもらったことが有難かった。

2023.09.10_sun.

今日は神輿が出るのが12時。11時半に神社に集合だから、ろくに稽古をする時間がないと思って、いつもより30分早く道場へ。

着いたらAさんが先に来ていて、挨拶すると、「袴の履き方、わかりますか?」と聞いてくださった。いやそれが、かくかくしかじかで、と話すと、「わかってないかなぁ、と思った。一緒に教えながら履きましょうか」と。早くに着くといい事がある。

Aさんと横に並んで袴を履く。まずはどの丈にしたいか、で紐の位置を決める。

いままで前の紐は後ろで蝶々結びしていたけど、合気道をするなら全部の結び目を前に持ってくるといいと教わる(後ろに受け身をとる時のことを考えて?)。

Aさんの袴の紐より、わたしの袴の紐は随分短かった。袴も同じように見えて、合気道用とか、剣道用とかで色々が違う。

「短いね。どうしようか。」と言って、どうするのがいいか考えてくださった。

前の紐は一周紐をまわして、いつもより目一杯きつく紐を引っ張って締めてから身体の前、斜め下の方で2回結ぶ。余った紐は袴の後ろへ。後ろの紐は1度結んで、脇の前紐の下にくぐらす。

袴を履くと、Kさんが短い棒を持ってきて、先週難しかった二ヶ条抑えの最後の部分を棒を手に見立てて教えてくださった。

その後は座布団を6枚並べて『飛び受け身』の練習。

受け身が出来ているかは別として、ひとりで手を使わないで頭を浮かせて回ることが出来た。

はじまりの太鼓が鳴り、神前に礼をして、基本動作と2ヶ条、3ヶ条。

また時間内に最後まで届かない。

自由技(次々に人が向かってくるやつ)で、小手返しをやってみなさいと大先生が私に言って、一度見本を見せてくれて、さぁ!なんてはじまるけど、そんなに簡単に上手くはいかない。

稽古が終わり、急いで帰宅してシャワーを浴びて家族と神社へ。今日も神輿がはじまる。

2023.09.11_mon.

「山梨でやってる原マスミさんの展示、まだ観てなかったら観に行かない?」とNちゃんから連絡をもらい、どこでやっているのだろうと調べたら、小淵沢のフィリア美術館というところだった。

グーグルマップを見たら、そこから近いところにもうひとつ印がある。

清里にある『キャロル』という喫茶店だった。Mにいつか行ってみてね、と言われていた場所。

その地図を見たら、もう行くことが自然のことのように思う。

Nちゃんは昼からしか動けなかったから、行きは電車を乗り継いでひとりで向かってみることにする。

小淵沢に降り立ったところで空気がひんやりする。

清里の駅から少し歩いたところに『キャロル』はあった。お店の人に話しかけてみたら、奥の厨房から作る手をとめて、Mさんが出てきてくださった。

この方が。ようやくお会いできた。

なぜここへ訪ねてきたのかをひとしきり話すと、Mさんもたくさん話しかけてくださった。

週末に神戸のM宅へ行くことも話したから、言伝もたくさん預かった。

必ず伝えなければいけないことのように感じて、しかも声で伝えることのような気がして、聞いたことを一生懸命に覚えた。

ちょうど9才のお孫さんが来ていて、お手伝いをしていたのか腕に小麦粉がついている。

わたしの顔をみて何度も顔を見たことがあるような気がすると言った。

Mさんとお孫さんの写真を撮った。チーズケーキ(キウイが挟まっている)と紅茶をいただいた。「焼きたてなの。」とクッキーも持ってきてくださった。

これからフィリア美術館へ行くことを話すと、その美術館を作ったのはMさんのお友だちだった。いまはその娘さんが継がれているそう。

お礼とさよならを言って、お店を後にする。

貴重な本数の小海線にのって、小淵沢に戻る。駅前には何台もタクシーが停まっていたけれど、乗ってしまうと記憶になにも残らないかもしれないから、美術館まで30分歩くことにした。あんまり車が通らないのどかな道。

美術館に着くと、同時にNちゃんも向こうから車でやってきた。

原さんの絵をひとつずつ。絵をみて、タイトルをみて、ひとつずつ。原さんの絵は詩のように気になるタイトルがついている。

途中、ひとりの女性が美術館にはいってきて、「あれ?どこかでお会いしたことありませんか?」とNちゃんが話しかけた。

そのうちに、受付の女性も入って4人で話がとまらなくなる。話しているといくつも糸が交差するからだ。

美術館に入ってきた女性は画家のKさんで、美術館の受付の女性はキャロルのMさんのお友だちの娘さんだった。

今日はそんな一日。交差の一日。また必ず会えそうだと言い合って手を振り分かれた。こういうのはまた本当に会えるから面白い。

2023.09.15_fri.

予約しておいたタクシーが5:30に来て、今日は撮影で神戸に向かう。

東京駅から新幹線。新横浜駅で編集者のCちゃんと合流する。

9:50にM宅に着く。

今回は作るのに時間のかかる料理が2品入っている。ずっと火を使っているのと、扇風機を回してくれているけど今日は暑くて湿度がすごいから、3人で手ぬぐいの中に保冷剤を入れて首に巻きながら撮影をした。

12月号だから、この暑いのに数カットは冬のカーディガンを羽織ってもらわないといけない。

あと数カットを残して、暑さが身体にきて皆で一旦休憩したけれど、どうにか夕方には無事撮り終える。

今夜はM宅に泊めてもらう。北九州からAさんとT君もやって来た。

念願の6階の住人、F子さんとFにもようやく会えて、家に入れてもらい、Fの故郷のごはんをご馳走になる。ゼッポレというおいしい食べもの(青海苔が入ったのと、桜エビが入ったの)、ニョッコフリッドというおいしそうな形(中が空洞になっている!)の揚げ物はプロシュートと一緒に食べる。明日からの個展の搬入からNさんも帰ってきて皆で乾杯をした。

2023.09.16_sat.

朝起きて顔を洗って、ヨーグルトと珈琲を淹れてもらった後、皆で撮影のボルシチや、ズッキーニのマリネや蒸し鶏を囲んで朝ごはんをいただく。

しばらくするとF子さんが玄関の網戸越しに立っているのが見えて、合気道の本を2冊腕に抱えている。昨晩はM宅に戻る別れ際に、やっぱり合気道の話をしてしまって、そうしたらF子さんの通っている整体の先生が合気道をされているようで、「合気道をやるのはいいよー」と言ってくれて、おやすみなさい、と別れたのだった。

それで朝、F子さんが本を持って立っている。

1冊はもう自分は読んだからくれると言う。

こんなことが朝のはじまりから起こって、あまりのことにその後は、F子さんに返さないといけない方の本をただひたすらに見て、読むことをする。

昼過ぎ、『中野真典展×宮沢賢治「かしわばやしの夜」絵本原画展』を観るため、三ノ宮へ。

Nさんに展示風景の撮影を頼まれて機材があったからF子さんとFがギャラリーまで車で送ってくださった。

白い綺麗なシャツとサルエル姿のNさんが居る。わたしには途方もない数に感じるこのすべての作品は、このいま目の前にいるひとりの人が描いたもの。

撮影して、ギャラリーを出て、Mがスパイス屋に連れてくれた。東京に戻ってすぐにボルシチが作れるように、フェンネルシードとキャラウェイを買う。前にも買ったことのある、兎と女の顔が描かれた袋に入ったパパドも。

FARMSTANDに寄って、新幹線で食べるおにぎりを買って、神戸の終わりにする。

2023.09.17_sun.

朝に道場へ。

大先生を囲んで男の人たちが話し合いをしている。着替えて出て行くと、それに加わるように言われて感想を求められて、思ったことをそのまま言葉にできたことが良かったこと。

少しの準備体操をして、基本動作と二ヶ条。

胸持ちのときに大先生が教えてくれた文字に書けないちょっとしたことを来週まで覚えておけたらいいのに。

自由技のとき、相手がAさんだったから初めて前方回転受け身が成功した。流れについていくのに一生懸命で、自分がまだそれが出来たことに気づかないうちに、大先生が「おぉ!前方回転!」と声を出してくれたことがうれしかった。Kさんのおかげだ。

自由技で小手返しをしてみろと今日も言われた。何度かに一度上手くいって、何度も失敗する。

休憩に入るとき、Aさんが寄ってきてくれて、技がかからない相手との距離と、技がかかりやすい距離のことを教えてくれた。

休憩のあと、Kさんに習う。『二ヶ条抑え』の復習、『正面入り身投げ』『側面入り身投げ』『一ヶ条投げ』の復習。

座布団を敷いて『飛び受け身』の練習。片手の手首を握ってもらって、手と頭が床につかないようにして何度も何度も回る。

利き手は右なのに、左の方が上手くできる。

ついにすべての座布団をなくしてみて、道場の床の上でやってみる。足で床を蹴って回転を早くして回れば、変な痛みの着地にならない。

力の弱い相手や、すぐに手を離す人と当たった時に上手く回れずに怪我になりやすいと教わる。たくさん回った後、暑いからか、頭が振られるからか、ほんのりしんどい。

前半にやった『小手返し』をもう一度教わる。

自分が右半身で構えているとして、相手に逆半身で突いてこられたら、右手で小さくクロールするように相手の手首をつかみ、煽り足をしてから送り足(前足が先に出て、後ろ足が続く)で相手の手をひいて、右手で相手の手首を返して、自分の右手の親指に左手を重ねる。

この文字を頼りに、次の稽古まで覚えていられるように。

帰宅後、今日は夕飯の時刻まで起き上がれない。

2023.09.20_wed.

東京に戻ると彼岸花ばかりに目が行く。そこいら中に咲いている。

三ノ宮で撮った写真の仕上げ作業をする。

展示を反芻するような一日。

夜になってNさんに写真を送った。喜んでくれるだろうか。

2023.09.23_sat.

渋谷。S君の仕事終わりにCちゃんと家族と皆で食事。

前菜を頼んだら、盛り合わせてもらった中にゼッポレが入っていた!

ファラフェル、シュークルート、ニース風サラダ、フレンチフライ、牛ハラミのロースト、ブイヤベース、自家製パン。

おいしいなぁ、と食べながら皆で会えた"うれしい"と。

ふたりの「そんなことあった、あった」が「大丈夫、大丈夫」に聞こえる。

帰り道、人通りの少ない道ばかりを選んで、皆で透明マントを着るようにして神泉まで歩いた。

2023.09.24_sun.

玄関を出たら秋に入ったあの涼しさだった。

東京に住み始めたのが9月の終わりだったから、その時も今日とまったく同じくこの感じ。

それで、東京に暮らしてちょうど20年経ったことに気がついた。

自転車の前籠を見たら、合気道の道着が入った黒いボストンバッグは、20年前に身の回りのものを入れて握ってきたボストンバッグで。

20年のうちにいくつものことがあって、今日鞄の中に道着が入っている。

今日もはじまる前に念入りに身体をのばす。

はじまって、ラジオ体操と足踏み、基本動作、臂力の養成と二ヶ条。

自由技で今日も前方回転受け身が1度だけできる。小手返しをやることになる。先週より出来る。途中からまた出来なくなる。

今日はスウェーデンから杖の上手い男性が来られていたけど、Kさんが変わらず後半も合気道を出来るようにしてくれる。

短刀を用意してきてくださって、短刀を持って手の動きを教わる。斬るのでも打つのでもなく、相手を誘なうような動き。何も持っていない手をどういう意味合いでそう動かすのか、短刀を持つとよく分かる。

今日はずーっと小手返しのこと。相手が突いてきたときの手の取り方。相手にわざと自分の手をとらせるように誘ったときの取り方。果てしなく難しい。

手が向かってきたら、反射的に自分の手はそれを遮るように、断つように、強く当たってしまう。もう来ないで!というように。

合気道の動きはそうではない。柔らかく乗せて運ぶような動きをする。それがさっきの短刀の動き。

他に今日教わったことは、盆踊りの手、クロールの手、拍手の手のこと。

横面の受けを3種類。(痛くないようにボクシングのグローブのような防具を用意してくださった。)

一ヶ条投げの時の左手の臂は、曲げたままにせず伸ばすこと。

最後に少しだけ飛び受け身の練習。

汗はかいたけど、夏の間は3枚必要だった手ぬぐいが、今日は1枚で済んだ。水筒も1本空になっただけ。

2023.09.25_mon.

昨日は昼に家に戻ると、入れ違いにYが仕事に行った。K(8才)は漫画を読んでいる。Kとふたりで家に居るのにバラバラだなぁ、と思って調布の花火に誘ってみたら行くという。

調布駅あたりの公園から見ようと電車にのったけど、近づくにつれ、どうせならでっかく見せてやりたいと思う。土地勘もなくて当てずっぽうだけど京王多摩川駅で降りることにした。警察の人の誘導が良くて、想像していたより楽に川沿いの芝生に座れる。

大きな花火が上がった。

花火が見やすいように、二人羽織するようにKの背もたれになって、寒かったから防寒に持ってきた服でぐるぐるに巻いてやったら、あの花火の音を身体に受けて、太腿を枕にして気持ちよさそうに眠ってしまった。

花火を見ていたのは10分もないんじゃないか。

太腿が温かくて愛おしかった。

最後の花火だけ起こして一緒に見た。「こんな空の下でいっぱい人の居るところで寝たのはじめて。」と起きたKが言った。

2023.09.26_tue.

「栗ごはんをたべてみたい。」「松茸をたべてみたい。」

近頃、どこで耳にしたのか目にしたのか知らないけど、ぽつりぽつりとK(8才)が言う。全部叶えてやりたいな、と思う。松茸なんか実家を出てから自分で買ったことがないけれど。

2023.09.28_thu.

治るだろうと思いながら過ごして、もう1ヶ月以上経つけど、自転車で転んだ日から二の腕の外側が痛いのがまだ治らない。

エコー検査ができる整骨院を調べて、行ってみる。どちら側にどんなふうに転んだのかを話して、動かしてみたり、エコーで見てみたりして、原因を探すうち、目の前の先生が首をかしげる。「痛みが出るこの場所は、肩を強打したとか、そういうことでしか考えにくい。何か自転車のこと以外で心当たりはないですか。」

あぁ、そっちかー。

稽古の痛みはいつも2~3日でひくから、自転車で転んだことしか頭になかった。

次回までに肩に筋力をつけるトレーニング方法を作っておいてくれるとのこと。それを知るのがたのしみ。

帰り道に慶珈琲に寄った。今日はNO.4を頼む。ここの珈琲は、東京に住みはじめた頃に東京で飲んだ珈琲の味がする。

2023.09.30_sat.

もう10年以上前に診てもらったことがある鍼の先生の顔が頭に浮かんで、K(8才)を鍼に連れて行く。Kが手当てしてもらっているのを見ながら、自分が手当てされているよう。

まだ起こっていないことを心配するのを意識的に辞めてみよう。

鍼灸院を出たら、隣が農園の無人販売所で栗が置いてあったのを買って帰る。

家族で横浜・元町のcafe de lentへ。結婚17周年と、東京に住みはじめて20年が経ったお祝いに、ケーキとミルクティー。Tさんに会えなかったことは残念だった。

潮風と、満月を見ながら足が棒になるまで散歩して、思い出のある路地の台湾料理屋に入る。

2023.10.01_sun.

「少しでもクッションになるように、肩にテーピングをして、道着の下にTシャツを着て下さい。」先日の整骨院で言われた通りにして、稽古。ラジオ体操の第2をしていたら、今日も杖の上手いスウェーデンの方がもうひとり外国の方を連れて道場に来たから、前半の稽古が合気道なしで木剣を振ることになる。

後半も杖になりそうなところを、Kさんが合気道が出来るようにして下さった。心の中がうれしい!と叫んでいる。

先週難しかった『小手返し』の逆半身の場合と、相半身の場合のこと。

相手が突いてきて相半身になったとき、宝物を持っている手を餌にして、相手がついてくるように仕向ける。その手の使い方を、わたしの水筒が宝物だとして、Kさんがやってみせてくれた。先週果てしなく難しく思えた手の動きが、そこに宝物があると思えば、軌道が見えるような気がする。

座布団を6枚敷く。大先生が立派な人が座るような、ふわふわの大きな座布団を持ってきて下さっていた。

今日は技をかけてもらってから『飛び受け身』に入る練習。『四方投げ』から『飛び受け身』に入ることがどうにもならないくらいに難しい。『四方投げ』というのは、なんてすごい技だろう。何層にも何層にも、何かをされる感じがする。

上に突き上げられたと思ったら、今度は臂から指先までロックされていて、そこからどこへ飛べるのか、どこにも道が見えない。

飛んで回ればそのロックが外れる、と言葉を聞いても、手首が痛くて、どこにも抜けられる隙間が見えない。

次は『入り身投げ』のこと。もう覚えた技のはずなのに、頭が『小手返し』と『四方投げ』の渦の中にあって、帰ってこない。

身体が自動的にはまだ動かない。

『一ヶ条投げ』の上からの受け返しに上手く入れないところを最後に稽古して終わる。

帰宅後、シャワーを浴びて「ちょっとだけ休憩!」と横になったら今週もまた起き上がれない。夕方にベッドから引きちぎるように無理やり身を起こし、Yと餅米を買いにいく。

K(8才)はお留守番で、ふたりになったから、少しの時間、喫茶店に寄って結婚記念日のお茶をした。

夜は栗を剥いて、栗ごはんにした。Kが「う、まっ!」と言って4杯も食べた。

2023.10.03_tue.

人形町のGINEN GALLERYへ。『原陽子展 -ちらかしっぱなし- 』の展示がはじまったから。

DMが届くと、行きたいと毎回思う。

奥の部屋の銅版画、『ならべてあつめる』と、『かこむ』だったかな。もうひとつのタイトルはなんだっけ。抽象画が日常の風景や家族の風景に見える。

(やっぱり好きだなー)と心の中でつぶやいて、帰ってきた。

2023.10.05_thu.

セレクトが戻って、今日は朝から仕上げ作業をする。

16時前に、K(8才)が小学校から学童なしで帰ってくる。

小学校ではいまインフルエンザが流行っていて、学級閉鎖のクラスも増えているから「Kも熱を測っておいて。」と体温計を渡すと、いつも通りの体温。

晩ごはんの時間まで作業して、様子を見にいくと布団に潜って眠っていた。

何か変だな、と思ってもう一度体温を測ると高熱が出ている。頭がくらくらするという。

Yに連絡する。明日自宅での作業にできるか調整してみるという。

自分も明日の予定を変更する。

晩ごはんにめずらしくジャスミンライスを炊いてビリヤニを作っていたのに、

食べられるはずもない。

夜中に帰ってきたYと、自分たちに症状がうつる前にそれぞれ色々のこと。

2023.10.06_fri.

夜が明けたらK(8才)の熱が37.5℃まで下がっている。

このまま安静にしていれば、と思ったけど、インフルエンザか、そうでないかで、小学校の出席停止期間が違ってくるから、検査するため、病院に電話をかける。

混んでいて、18時だったら診られるから、外のインターフォンを押してください、とのこと。

外の用事を無くして、自分にいつうつるか分からないから、仕上げ作業に集中する。大方仕上がって、Kを病院へ連れていく。

検査してもらったら陰性だった。Kもホッとした様子。自分もホッとした。Yに伝えると、Yもホッとしている。帰宅して、写真も仕上げてお送りできた。

2023.10.08_sun.

道場へ。今日は大先生がお休みだった。

身体を伸ばしてから、『二ヶ条抑え』『三ヶ条抑え』『一ヶ条抑え』。

Kさんが教えてくださって、Aさんと組めたから、自分にとっては、ものすごくいい稽古ができる。もう教わっている『二ヶ条抑え』だけは、はじめからしっかりできたらよかった。

両手を持たれてからの『二ヶ条抑え』だと身体が動いても、その入り口が正面打ちからになるだけで、どう受けたらいいか、ぱーんと白紙になる。身体が動かなかったことに、ちょっとがっかりした。その後はAさんが『前方回転受け身』の稽古をやらせてくれた。

後半はひとりでKさんに習う。

『側面入り身投げ』で受け返し(下)を何度もやって身体が慣れたときに、『一ヶ条投げ』の受け返し(上)。上手くいかない。

受け返し(上)が上手くやれないときは、いつもよりもっと踵方向に深く回転するつもりでやれば、上に持っていける。回転が足りないと上手くいかない。

敷布団と座布団を敷いて、今日は中途半端な高さ(体勢)から投げられて、綺麗な体勢で『前方回転』や『飛び受け身』に入れない時の練習。

四方投げからの『飛び受け身』の練習。四方投げからが一番どうにもいかない。もっと地面を蹴って上に飛ぶような気持ちで入るとやれるのかも知れないと思ったところで、手首が痛くて練習を続ける気持ちが続かなかった。

正面打ちからの自由技の練習。技をかける方と、今日は受け身を取るほうもやらせてもらう。受け身が様になってなくて、技が上手い人は居ないような気がしたから。

最後は座りながら前足の膝を少し外側に倒すようにして膝行すると、座りながら方向を変えられることを練習する。

稽古のあと、大切な人の命日だったから、家族で横須賀の先まで。その人が暮らした町を歩いた。神社と海のある、いい町だった。この知らない町を、自分たち家族は何度も訪れることになるだろうと思った。ここに私たちを誘うため?とさえ思った。

2023.10.10_tue.

仕事のあと整骨院に寄って腕の治療をしてから道場へ。

昨日の夜、突然にオーストラリア人のAさんから連絡がきて、急に今夜稽古することになった。

行ってみると、道場には大先生とAさんだけが居て、何この状況。

道着に着替えて、Aさんに合気道を教わることになる。大先生は私服のまま椅子に座って、こちらに身体を向けたまま目を瞑っている。何この状況。

Aさんと身体を伸ばしてから後ろへの受け身を習う。片方の足を後ろへ下げて横に折りながら、足の側面→膝の外側→お尻の順に床につけていく。受け身をとったら足をクロスさせて立ち上がる。

その後も細かなことを習う。腕の曲線のこと、相手に手を取らせる時の手首の角度、手を取らせてからの180°の回転。90°の回転。

『臂力の養成』で相手の手首を握るときは、自分の手のひらとの間にわずかにも隙間を作らず密着させること。自分が『臂力の養成』をするときは、腕からではなく、小指から動かしていくこと。

その次は入り身の転換のこと。今までは踵の方向にしか回転したことがなかったけど、つま先方向に回転することをする。

それがはじまった時、意図せずKさんとAさん、ふたりの先生を持ってしまった感じがして、心が構えてしまう。この心は自分の頭の癖のように思う。

今までの自分の頭がそれを気にするなら、今回は何も感じないようにしてみたら、なにか違う方へ進めるだろうか。

その後は、小手返しのこと。ここでも少しいつもと動きが違う。自分が上達すれば、いま違いを感じることも同じことをしていたと知ることになるかもしれない。いまはそれがよく分からない。

最後に『一ヶ条』の稽古。送り足→歩み足→歩み足で相手が畳に伏したら、相手の肩を畳にしっかりつけること。

ここまでの稽古で1時間。神前に礼をして稽古を終える。その間大先生はずっと目を瞑っていた。

2023.10.15_sun.

雨降り。傘をさして歩いて道場へ。

今日はいつもより念入りに手首を伸ばして準備してみる。「手首を痛めないためにトレーニングしておけることはないですか?」と整骨院に行ったときに聞いておいた。「話を聞いていると、筋力をつけるトレーニングをするよりも、よくストレッチすることだと思います。」と教えてもらったから。

基本動作、二ヶ条、三ヶ条のあと、自由技で小手返し。大先生が少し動いて見せてくれる。手を掴まれてしまった時のことも。綺麗で確実な手と足の軌道。いつまでも見ていたくなる。

木剣を持って基本の振り方と抜き方。

後半はKさんに習う。相半身の場合、逆半身の場合の小手返しを何度も何度もやらせて下さった。

突きからのことを覚えられたとしても、突きからだけではまだひとつだけのこと。

敷布団を敷いて、『四方投げ』をしてもらって『飛び受け身』の練習。今日は念入りにストレッチしておいたから、いつもほど手首が痛くならない。着地は失敗して頭を打ったけど、着地以外のところは、先週よりほんの少し前へ進めたかも知れない。手首が痛くならなかったことだけでも先週よりも進めた気持ちになる。

膝行のこと。座った状態から様々な技や、『飛び受け身』に入ることも出来ることを習う。

今日の稽古はここまで。

2023.10.16_mon.

学校が休みの月曜日。

「つぎは岩だらけの山にのぼってみたい」とK(8才)が言っていたから、家族で瑞牆山に向かう。

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4:15 起床

5:15 車出発、コンビニでおにぎりや行動食など

8:55 県営駐車場着

9:13 瑞牆山荘 (1520m)登山届け

9:54 分岐 瑞牆山方向へ

10:05 里宮神社参道(山が見えたところで鹿に遭遇)

10:38 水場

10:43 富士見平小屋(1812m)

10:50 出る

11:20 小川山との分岐

11:32 天鳥川、桃太郎岩と階段のところ

11:40 出る

11:59 ひとつめの鎖場

12:23 ふたつめの鎖場(この辺りでYとKがしんどそう。足が痛いとか、頭が痛いとか。)

13:13 昼ごはん(道の端っこで)

13:21 出る

13:34 大ヤスリ(2168m)

13:43 みっつめの鎖場をあがる

 

時間切れ。みっつめの鎖場をあがったところで引き返すことにする。

僅かに山頂(2230m)に届かなかった。

もうちょっとだった。

最後の(山頂にあがる手前の)岩場をKに見せたかったから、それが残念だけど、次にここへ来る時は、いまより背も高くなって、手も足も大きくなって、大股で岩場を上がっていくのかなぁ、と想像する。今日はよく頑張った。

 

下山。

14:40 ふたつめの鎖場

15:21 ひとつめの鎖場

15:35 天鳥川のところのベンチ

15:53 小川山との分岐

16:21 富士見平小屋(トイレ)

16:31出る

16:47 見晴らしのいいところ(行きに鹿と会ったところ)

17:29 瑞牆山荘

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真っ暗になる寸前に下りてこられた。

こどもとのぼるには、もう少し時間が要った。

次は日が長い季節に来られたら。(暑くても困るし、迷うところ。)それか、富士見平小屋のキャンプ場で前泊するか。

今日は涼しくて寒くなくて天気のいい、山にのぼるには最高の日だった。

韮崎まで下りて、白山温泉。

境川PA(上り)で焼き魚定食が食べたくて寄ったけど(前に来たときからリニューアルして内装が変わっている。)

20時までで食べられず。モツ煮定食で一日を締める。

2023.10.17_tue.

DさんとNちゃんと伝承ホールで落語とタブレット純のライブ。

終わってから渋谷百軒店のB.Y.Gへ。

なんて楽しい夜だろう。

2023.10.19_thu.

夜、道場でAさんに習う。

木剣を持って足捌きから。180°転換するとき、90°のとき、どちらも前足から角度を変える。

四方斬りと八方斬り。

後方への受け身、前方回転受け身のこと。

手首を持たれて180°の転換、そこから相手を前方回転に促す練習。その逆で、自分が前方回転に入る練習。

一ヶ条の表(相手の腹側に入る)、裏(相手の背中側に入る)、それぞれの足捌きを習う。

当て身をしながら足を開くときに、前足と後ろ足を逆にする。裏の場合は、そこから相手の足の近くに足を寄せて逆半身になってから90°くらいの転換。(深く転換しない。)

受ける時の自分の腕は、ピンと伸ばして受けると怪我をするから、程よく緩めて曲線を作ること。受けるときは、自分から先に動かず、相手の力を感じること。自分からの抵抗も相手に伝えること。

お互いに正座して向かい合い、手首を持たれた状態から(相手に手のひらを見せるようにして動かし)相手を右に転がすこと。左に転がすこと。1時間半の稽古。

2023.10.22_sun.

朝ごはんのあと、道場へ。

暑くもなくて寒くもなくて、稽古しやすい。

身体の準備をする。脱力して身体を揺らすこと。足首、膝、肩、手首のストレッチ。

Mさんに相手してもらって、臂力の養成と、手合わせ、二ヶ条と三ヶ条。

その後はひとりずつ自由技。他の人のを受けたあと、自分の番。わたしは今日も大先生から小手返しでやってみなさいと言われて、やってみる。やっている最中、何度か大先生に「握ったらいけない。」と言われる。次々に向かってくる手を払うのか掴むのかに一生懸命になっていて、やりながらでは何を言われているのかわからない。

自由技の後は木剣を持って、Aさんに相手してもらいながら教わる。離れた場所から一歩ずつ、正眼の構え、八相の構え、大八相で相手が動くすぐ後にタイミングを合わせながら寄って行って、木剣を合わせる。

後半はKさんに習う。まずはさっきの大先生の言葉のことから。小手返しの最後、右手をクロールの手にして返したあとの左手を、技を掛けたい、掛けたい、と思う気持ちから握ってしまっていた。最後の手は右手の親指に添えて(右手を)補うだけ。

やっておかないと感覚が逃げてしまうから、と敷布団を持ってきて下さる。

いつものように『飛び受け身』の練習。

最後は『片手持ち小手返し』。

右手首を相手に握られた状態から。右に転換しながら右の手のひらを上に向ける→左手を下から持っていって、相手の親指のあたりから(相手の)手を剥がし、返して、右手で補う。

手がかりになる文字を残しておかないと、毎回毎回教わったことがすぐに飛んで消えてしまいそう。

帰宅するとK(8才)が「食パンをつくろう!」という。数秒目を閉じたけど、気持ちを起こす。分量を測って、こねて、焼いて、食パンをつくる。

2023.10.28_sat.

今週は平日に1度だけ道場に稽古に行ったら、組まないといけなくなった男の人の技の掛け方が乱暴で、嫌な気持ちになって帰ってふて寝をしたら、翌朝から38℃の熱が出た。風邪。

いいタイミングで熱が出てくれて、しんどくて思う存分ふて寝が出来る。

心に湧く悪態が薄まってくるまで、眠ろう。

またここでも丁寧か雑かで、雑をかぶってやられている。

あこがれる合気道をする人とは、技の中で、力を伝え合うやりとりがある。向こうが強くて、こちらがはじめたばかりの関係性でもそのやりとりがある。そのロマンチックがなくて、なにが面白いのだろう。本物の武道の人は、こういう時、どんなことを考えるんだろうな。

”当たる”は採らないはずだから、”逃げる”のか”流す”のか。この場合、”逃げ”たら自分の稽古の回数が減るだけだから、”流す”を採るとして、最後どうやって技をかけるんだろう。

結局ひっくり返して動けなくさせたら清々するのかな。

合気道は逃げっぱなしも流しっ放しもない。逃げながら流しながら技へ繋げる。

その最後のところがわからない。

本物の武道の人は、もう圧倒的に強いから、”相手にしない”を採れるんだろう。

稽古するしかないんだな。

2023.11.01_wed.

木場で電車を降りて公園をまっすぐに歩いた。

めずらしく暑くて水筒のお茶が空になった。美術館に着いたら一息つきたくなって、Yが階段をのぼっていくのについて行ったら、『二階のサンドイッチ』というカフェがあった。

ローストポークとカマンベールチーズのサンドイッチを半分ずつ、つめたいミルクティーと。

それがおいしかったから、なんともいい時間になった。さぁ、ホックニー。

最初にホックニーの名前と絵を目にしたのは、師匠のアトリエの本棚だった。

アシスタントについたばかりのころ、アトリエのどこに何があるかを覚えていった。たくさんあるコンタクトシートの中から、一枚の写真を探せることからはじまって、本棚から本も出してこられるように。アトリエ中のあらゆるものの在処を覚えていった。目の前に見たこともないもの、覚えないといけないことしかなかった中で、ホックニーの名前はアルファベットでも読める名前だったし、一度見たら忘れない絵だった。

その頃にみた絵は今日はあまり展示されていなかったけど、その頃のことばかりが頭に浮かんだ。木々の大きな絵に見惚れて、その絵の制作風景の映像をみたときに、風景の中の切り取った場所に驚いた。

前に観たリヒターの展示の最後は、絵のサイズが手元で描けるくらいのサイズになって描き続けられていた。ホックニーはiPadを手にしている。生きていたら状況が変わってくる中で、サイズや手段を変えて続いている。

美術館を出たら昼と夜の間の中途半端な時間だったから中野まで出て、『第二力酒造』に入った。

座った席から見える壁にお店のロゴと仲條さんのサインがあった。その隣には徳利の絵と「温い心は何よりもご馳走」と言葉を添えたサインもあって、どなたのサインなのか知りたくなってお店の方に訊ねたら嬉しそうに風間完さんのサインだと話してくださった。箸置きの下のお店のロゴを印刷した紙を綺麗にふたつに折って、さっき買った美術手帖のホックニーの号に挟んだ。

2023.11.02_thu.

夜、オーストラリア人のAさんと稽古。

今日は大人の稽古にはじめてK(8才)を誘ってみた。同年代とばかり稽古していたら、失敗したら恥ずかしいという気持ちが邪魔をして、新しいことに挑戦できてないんじゃないかな、と感じたから。あからさまに大人しか居ない場所に連れてみた。Aさんもさすがで、言葉を交わさなくても対応してくれた。

Kは、普段はやってみる前から失敗を恐れてやってみない前方回転受け身を、Aさんに教わりながら道場の端から端までを往復してAさんの真似をして、やってみていた。横一列になって、3人でぐるぐる、ぐるぐる、回った。

そのあとも、入り身の稽古や、Kははじめてやる小手返しの稽古も、やってみていた。

帰り道に、なぜ誘ってみようと思ったのかを話しながら、恥ずかしいの気持ちのこととか、失敗することとか、やってみることとか、そんなことをふたりで話しながら帰った。自転車の後ろから、「前方回転、やってみたらできたね。」というKの声がして嬉しかった。まだ出来てないけど。もう出来たと言い張りそうだけど。今日あの場所に来ただけで充分のことだと思った。

2023.11.05_sun.

朝に道場へ。身体中、念入りにストレッチすることから。ラジオ体操の第1と第2。

壁に手をついて、足を前後に、左右に、振ることもする。

Aさんに相手してもらって、手合わせのことから。ただ手を合わせるんじゃなくて、身体の逃し方のことも。『二ヶ条』と『三ヶ条』のこと。手の関節の掴み方。

後半はKさんに教わる。溜め足の練習。

『三ヶ条』の主に足のこと。方違えをして足を置く場所のこと(開きすぎずにいい位置に置けると、相手の足と自分の足で富士山ができる)。相手の脇の下をくぐる前にしっかり溜め足ができると、自分の体勢を低く作れること。脇腹への当て身の動作に自然に入れること。くぐる時は、相手の腕を高く持っていくのではなくて、自分の体勢は低いまま。くぐりにくいときは頭を使ってもいい。続けて『二ヶ条』のことも。

稽古が一旦終わってから、敷布団を敷いて『飛び受け身』の練習。最後、『四方投げ』からの『飛び受け身』を得意な右手の方だけ、はじめて敷布団をなくして挑戦してみる。

先に着いた左の手のひらが痛かっただけで、身体は変な落ち方にならずどこも痛くなく着地できた!

着替えてから、年末の納会のための試作の芋煮(とビール)を皆でいただく。

2023.11.06_mon.

朝起きたらK(8才)の咳が酷いので、小学校もまだインフルエンザが流行っているし、大事をとって休ませた。Kの咳については、もう1年も耳鼻科で処方された薬を飲ませ続けていることが、家族の中でいつも気になっていること。

たくさん触って、背中に手を当てて温めよう、とYと話す。

2023.11.07_tue.

夜、Aさんと稽古。K(8才)も連れて行く。

今日はKよりもひとつ年上の男の子も大人の稽古に来ている。皆、少しの緊張感を求めて大人の稽古に来ている。

ストレッチしてから、後ろへの受け身と前方回転受け身をしてウォームアップする。

入り身の稽古と、逆半身で片方の手首を掴まれたところからの一ヶ条抑え。

右手首を掴まれたところから、少し後ろに引きながら左手で当て身して身体を開く→左手で相手の腕に手刀を当てて手首まで滑らせて(この時に横に座って稽古を見ていた大先生が、親指を攻めるんだ、と言った。)→左手を相手の臂に移動させて抑える。それの練習。「植芝流だね。」と大先生が言いながらも、見ながら黙っていられなくなったのか、腕時計を外して向かい合ってくれる。大先生の手首を掴むと丸太のように太い。親指の攻め方をやってみせてくれる。確かすぎるものを感じる。最後の抑えるところまでやってみせてくれる。何かが全然違っている。分厚いものが来る感じがする。大先生はこの間84才になられた。若い頃は、合気道開祖の植芝盛平と植芝盛平の高弟で養神館合気道を作った塩田剛三の内弟子になって修行をしたときいた。今の大先生の道場は、養神館合気道のことを教えている。Aさんの合気道は植芝流。

今日の大先生を見ていたら、(違う流派の動きであっても)いまここでやることは何か、は違わない。どちらも合気道だから。と言われているようだった。格好良くて痺れた。

2023.11.09_thu.

夜、今日はAさんとふたりで稽古。

準備体操をして、逆半身で手首を掴まれた状態から、入り身→腰から先に動いて転換。入り身→左手を相手の手首に当てて→右手を相手の手から抜いて転換。入り身→左手を相手の手首に当てて→右手を抜いて→抜いた右手を相手の手にかぶせる。同じ動きから続けて小手返しに入る。右手を相手の手にかぶせながら、手はテーブルを拭く動きをしながら(←相手の体勢を崩すため)足を転換→前足を方違えしながら、手は関節を持って(相手の指は上に向く)、腰の力で相手を自分のほうへ引っ張って(手だけで引かない)小手返しをする。小手返しで相手の手を横に返すと技は効くけど相手が受けづらいから、はじめは相手の指の方向に素直に手を添えること。

高い位置に手があると技が効かないから、へその位置まで手を下げること。

次は手首を持たれて転換してから前に力を送られて前方回転受け身に入る練習。

その次は、逆半身で正面を打ってこられたら、転換で避けながら前の手で相手の手を切り落として呼吸投げを3種類。転換した時、相手から離れすぎない。相手の身体に近づいて入って相手の肩に自分の身体をのせる→手を上段から振り下ろす(ひとつめ)、平行?に押す(ふたつめ)、手を八相の構えのようにして相手の膝を目掛けて押す(みっつめ)。

もっと何かした気がするけど、最後は正座して向かい合い、両手首を持たれた状態からボールを撫でるように手を動かして相手の脇を開けさせる→右へ相手を転がす→膝行で一歩進みながら自分はいい姿勢を保って相手の方へ力を送る(自分の腕は伸ばし切らずに三日月の形)。左も同じように。

1時間強、黙々と稽古して、「ありがとうございました。また日曜日に!さようなら。」とわかれる。

2023.11.10_fri.

夜、帰宅すると同時に支度して、こどもの稽古にK(8才)を送る。小雨が降っていたから、一応自分はそのままでも動けるような格好で道着は持たずに道場へ。思ったとおり、雨の日は稽古に来る人数が少なくて、「一緒にどうですか。」と大先生から声がかかる。

木剣を持って、パスカルさんの木剣の振り方を習う。ヨーロッパのパスカルさん、ということしか知識がないけれど、大先生の真似をして木剣を振る。その後は基本動作のこと。

大人の稽古で動きのあることをして、大先生がこどもに教えようとする基本の反復の稽古を受けると、とても貴重なことを教わっている気持ちになる。

『正面打ち一ヶ条抑え』、『正面打ち入り身投げ』、『片手持ち入り身投げ』のことを稽古して、膝行で道場の端から端を往復して、こどもの馬跳びの馬になって、1時間の稽古を終える。

2023.11.12_sun.

寒くてストーブをつけた日。

朝に道場へ。道場も今日からハロゲンヒーターが出ていた。

皆でストレッチをして、正座をして体重の移動のこと、振り魂。正面打ちをしながら八方斬り(しつこく八方の順番が覚えられない)。

『体の変更』、『臂力の養成』のひとり型。『正面打ち一ヶ条抑え』、『正面打ち入り身投げ』、『片手持ち入り身投げ』のひとり型をした後、今日は前半の稽古からKさんと組ませてもらえることになって、ひとり型でやった技をひと通り向かい合って稽古をする。

Kさんはやっぱり上手くて、稽古がたのしい。

休憩のお茶の時間。先週までのペットボトルのつめたいお茶から、温かいお茶に変わる。冬がやってくる。

後半。Kさんに教わる。『小手返し』の逆半身の場合に、外受けの受けを(実験的に)踵方向に回転するのを省略して、煽り足のみにする練習。この実験をする理由は、相手の手に飛びつかないようにするため。その後は、短い木剣を持って、相半身の場合の練習。足を方違えしながら、関節をしっかり握って、臂をのばして三角形を作る。そうしたら、手を返さなくても足の回転だけで技がかかる。

『二ヶ条』と『三ヶ条』の前提動作を、踵方向に回転→方違え→技、に変更してみる実験。この実験をする理由は、方違えすることを(忘れて)省略してしまうことをなくすため。

実験的なことをしてみる全てのときに、「通常の稽古では他の人に従ってください。」と迷わないように先に言葉を添えてくださる。

敷布団を敷いて何度か『飛び受け身』をしてみた後で、今日は敷布団を外して畳の上でやってみる。出来る。出来たことを確認したら、Kさんが『前方回転』で受けることになる技を次々にかけてくださる。その後は、3回に1度くらい『飛び受け身』に入る技を混ぜて。

受け身をとるのに精一杯で、どの技を受けた時にかは分からないけど、やりやすい時と、やりにくい時がある。

帰宅すると右の前腕の臂に近いところに、ふたつ青アザが出来ていた。『飛び受け身』をたくさん練習したから、『前方回転』では畳に手のひらを着けてもいいのに、手のひらを着けずに丁度青アザが出来ている位置のあたりから入ってしまっていたなぁ、とそれを見て気づく。ひとつ覚えたと思ったらひとつ抜けている。

2023.11.14_tue.

夜になってK(8才)とAさんの稽古へ。

準備体操をして、後ろへの受け身。

道場の端から端を膝行して、また端から端を前方回転の受け身。今日も先日青アザが出来た同じ場所を打っている。腕の曲線をうまく作れてないということ。四角いタイヤで走ると角の度にぶつかるのと同じこと。

入り身転換のことをして、入り身転換から相手を前に押し出す→押し出された側は前方回転に入る練習。その後は終末動作(一)の1人型。相半身で組んで終末動作(一)の練習。

その後にやった『天地投げ』が今日の難しかったこと。大先生が横から教えてくださる。

相半身で組んで、右半身のとき、相手の背中側(相手の前足が出てる方。)に左足を出す。その時左手は地の方へ(相手の背中側に力を送って相手の体勢を崩す)、右手は天のほう→右足をVの字に方違えしながら。天にあった右手を振り下ろす。

Aさんと組むと、柔らかい圧があって、なんというか、しなりがあるというのか、技の最後まで進める。そうではない男の人が相手だと、背中側に相手の体勢を崩したその後がうまくいかない。しならない棒のように重たくて動かない。

2023.11.16_thu.

飯田橋。少し早く着くような時刻に電車に乗ったのは、サクラテラスのスターバックスにどうしても入りたくなるから。

打ち合わせ。また同じチームで撮影ができる。皆で寄って言葉を交わして、頭の中が同じになった。こんな打ち合わせが出来るのは、MさんとFさんとBのお陰だと思う。

帰り道に、Fさん、Bと『おけ以』に入った。

瓶ビールを分けて、餃子を2枚。それぞれ、卵チャーハン、タンメン、五目粥。

2023.11.18_sat.

家の中の電波改善のため、朝から業者の方に来てもらって、あれやこれや。

それに伴い仕事部屋を少し片付けはじめたら、もう勢いで止まらなくなって、机を動かしたりパソコンの場所、プリンターの場所、全部を動かしはじめて、日が暮れても掃除がまだ終わらない。部屋の外に一旦逃したものが廊下に山積みになっているのを今日はもう見ないことにしてパソコンの前に座ったら、いつもと違う配置に新しい気持ちがする。

草臥れて、晩ごはんはどうしたらいいのか。ソファに寝転ぶと、身体の上にヒガシが来てゴロゴロ言っている。モゾモゾと動いて、頭まで脱力してくれるのは稀なことなのに、いま稀なことが起こっている。足も寒くなってきた。靴下を履いておけば良かった。

2023.11.19_sun.

朝ごはんの後、支度して道場へ。

準備体操のあと、組んで『臂力の養成』『手合わせ』『二ヶ条』と『三ヶ条』。

自由技に入って、突きからの小手返しは何も思うようにうまくいかなかった。正面打ちをしてこられたら、そこからの3通りものことを何度も教わっているのに、一辺倒に『正面入り身投げ』しか出てこない。次々に人が向かってくる。自分はもっと教えてもらって知っている。最後の方にやっと2回だけ『側面入身投げ』が出来た。出来たといっても、足の角度も煽ることも溜めることも、手の流しも全部すっ飛ばしたグダグダなやつ。

稽古に行くだけで帰って復習しなかったのだから当たり前で、あーあ、と頭の中で思うすぐ後に(やらなかったからでしょ?)が被さる。

温かいお茶をもらってじーっとする。

後半。Kさんが「なにか聞きたいことは」と言ってくれ、平日に出来なかった『天地投げ』を教わる。相半身で構えて右半身のとき、相手の前足の方へ左足を深く出す。出すときは真っ直ぐ出すのではなく、円く出す。その時、掴まれた左手は地の方。掴まれた右手は相手の手の内側を通って天の方。そこから右足をくの字に出す。その時の視線は左手のある地の方を見ていた。それが一番の間違いだった。視線は相手の肩越しに投げる方(右)を見る。投げる方向は自分の前足から丸太を転がすイメージで。受ける方は『横受け身』になる。

その後は『クロールの手』のこと。合気道の技をする時に色んなところで『クロールの手』を使う場面が出てくる。『クロールの手』をする理由は、障害物(自分の手、相手の手、身体)を避けて目的の対象を捕まえるため。

あいくち(短い木剣の名前をようやく知った)を持って手の流しを覚えながら小手返し。『クロールの手』のこと。

次は小手返しからの『飛び受け身』のこと。技をかけられた時の受け身をとる方向が定まらない。

その後は回転(ニ)と方違えをつけた『二ヶ条』と『三ヶ条』のこと。

最後は『後ろ技一ヶ条(ニ)』。両手首を後ろで掴まれた状態から、一ヶ条に入る。またなんて難しいんだろう。覚えておきたいけどまだ文字に出来ない。

稽古を終えて帰宅してお昼ごはんを食べたら、身体を起こしておれなくなった。

夕方に家族で干し柿のことをした。渋柿を剥いて、紐をつけて、熱湯にくぐらせ、テラスの軒下に吊るした。

2023.11.21_tue.

KANが亡くなって身体がしんどい。もうラジオから声が聞けなくなるのか。

今夜はAさんが発熱中で、稽古もお休み。今日はそれで良かった。

2023.11.26_sun.

はじめて道場の畳が冷たく感じた日。

ストレッチをして、足踏み。まっすぐ進めるか、まっすぐ下がれるか。目を瞑って足踏み。

『体の変更(一のニ)』、踵方向に回転してから一歩下がって構えるのと、回転してから一歩前に出て構える練習。前半からKさんと組ませてもらえて、『臂力の養成(一)(ニ)』、『手合わせ』『二ヶ条』『三ヶ条』『小手返し』。『小手返し』ではクロールの手を早く準備することの練習。

自由技の最中、大先生が「少し動きが合気道らしくなってきた。」と声をかけてくださった。

前半の稽古が終わった時、Kさんがすぐに上手くいかなかったところのことを解説してくださった。(何度かに一度、相手の手を掴んだときに小手返しの位置に親指を置けなかった。親指を置けない時は、自分の身体が相手の内に入ってしまっていた。)『小手返し』の時は自分の身体は相手の外側。

そうしたら大先生も、手首の掴ませ方の話をしてくださって、こう掴ませたらこう、こう掴ませたらこう、と言って3通りのことをやってみせてくださった。(大先生は掴まれたら、と言わなかった。掴ませたら。)

後半は「今日は皆で一緒に杖(じょう)をやろう」と大先生に言われ、数ヶ月ぶりに杖道のこと。

まずは木剣を持って(生命線を上にして握る。足の角度は合気道と違う。足はまっすぐに引く。左手は振りかぶったときに木剣との間に隙間を開けない。)、『正面打ち』、『袈裟斬り』、『回し斬り』。畳の線にまっすぐに切先が落ちるように『切り落とし』(釣り糸を放るように)、『十二の型』、『パスカルさんの剣』、『八方斬り』、『終末動作』。

杖に持ち替えて、『本手打』『逆手打』『引落し打』。(杖は剣道と違っていつも半身で構えること。上段に構えるとき、右のときは右目の上に手がくる。杖の角度は45°、振り下ろした後は相手の目につける。)『相摺』(←あいすりと言ってるように聞こえる)の1人型。その後は正座して、上手い人同士が向かい合って型をするのを見ることをする。

皆の稽古が終わってからKさんに合気道を教わる。

敷布団を敷いて、小手返しからの『飛び受け身』。『小手返し』のクロールの手の稽古。正面打ちからの『入り身投げ』と『一ヶ条投げ』のおさらい。先週からはじまった『後ろ技一ヶ条』のこと。両手持ちからの2通りと襟持ち。『後ろ技三ヶ条』首締め。

2023.11.27_mon.

「12月半ばまで平日の稽古をお休みします。」とAさんに連絡を入れ、整体へ。

寒くなってきて可動域が狭まるから怪我の予防も兼ねて。負荷をかけてもらって動かすことをする。戻り、テスト撮影。

夕方にK(8才)が帰宅して、ローマ字の宿題に悪戦苦闘している。

言葉を覚えたと思ったら漢字を山ほど詰め込まれ、九九も覚え、掛け算、割り算。リコーダーの吹き方、ゲームのやり方、ポケモンの名前もすべて。合気道のことも帯の結び方も、蝶々結びのやり方も覚えて、その最中に今度はローマ字。頭に入りきらないのは無理もない。「パソコンの授業があるからローマ字を知ってないとキーボードが打てないでしょ。」とYが言う。その言葉を聞いたらそれもその通り。宿題を終えたKがテラスに干した柿を優しく揉んでいる。

2023.11.29_wed.

一見ちょっとしたことにも思うけど、自分たちでは手に負えない家の中のことを内装業者の方に来てもらって直してもらう。いい空気をまとったふたりの男性が来てくれて、ほんの数時間で魔法のように直して帰っていかれた。その数時間にあったすべてのことを見習いたい。格好よかったなー。

2023.12.04_mon.

新しい靴下を履いて家を出る。

早朝だけど車に機材を積むのをYが手伝ってくれた。K(8才)はまだ布団にくるまって眠っている。都内で撮影の初日。

スタイリストのKさんがイメージした通りの天板を用意していてくれた。それが集中するスイッチになった。撮り続けて、今日予定していた香盤を撮り終える頃に陽が落ちた。15時半からがみるみるうちに落ちていく。

夜に帰宅してデータの整理をしていたら、「ナリタが目をぎゅってして泣いてるよー」と、Kが部屋に入ってきた。見にいくと、左目を閉じて涙の粒がある。痛いと鳴いたりはしないけど、話しかけるように右目でこちらを見つめ甘えてくる。今夜は撫でて、前に目が傷ついたときに動物病院で処方された目薬をさしてやることしか出来ない。ナリタの目がこんなことになるのは2度目。

2023.12.05_tue.

都内で撮影。

今日はかろうじて雨は降っていない、みたいな曇り空。

一丸となって撮り続けたけど、15時くらいで限界。

終わりにして皆で外にでたら、早い時刻なのに夜みたいだった。

帰宅するとナリタの左目が開いていた。Yが午前中に動物病院に連れていってくれた。

結膜炎とのこと。原因はわからない。先生がぐりんとナリタの目を開いて黄色い液体で目を洗ってくれたそう。昨日目薬をさすのに手こずったから、「どうやって先生はナリタの目をぐりんと大きく開けられたの?」ときくと、「あんなのどうやってるのか全然わからないよ。もうぐりんと開いて液体入れてぐりんぐりんぐりんって。」この間同じ先生にナリタの口の開け方を教わったけど、ちっとも同じように出来なかったのを思い出した。

しばらくはウェットフードに抗生剤を混ぜて食べさせて、一週間後に再診。

2023.12.06_wed.

朝から手を灯油だらけにしてアラジンストーブの芯を替えた。

前はいつ替えたのだろうと遡ると3年前だった。難しくて一度失敗したのを覚えているから

自信がなかったけれど、今回は上手に替えられた。きれいな炎になった。

日中はレタッチ作業をして、夜になって編集のMさんが昨日までに撮った写真を入れたラフを送ってくださった。Bが「写真すばらしいです!」と褒めてくれた。後半戦もがんばろう。

2023.12.07_thu.

「お弁当に何いれてほしい?」ときいたら「唐揚げ!」と答えた。

朝起きて唐揚げを揚げる。少しはポップなものを、と思って買ってきておいた星型のハッシュポテトも揚げる。おにぎりじゃなくて普通に平らに入れてほしいと前に言われたから、今日も平らにごはんを入れる。弁当を持たせていつもより20分早く、社会科見学に行くK(8才)を見送った。

バスにのって区内巡り。取水施設を見学して、公園でお弁当を食べて、消防署にも行くらしい。

夕方、秋田県の鈴和商店から『きりたんぽ』が届いた。

毎年この季節になると実家の母と伯母が取り寄せていて、わたしも何才からかは覚えていないけれど、少なくとも30年はこの商店の『きりたんぽ』を食べている。今年も母が我が家にも送ってくれる。

2023.12.11_mon.

都内で撮影。駅を出たところでFさんと同時だった。撮影の買い物をしてくれているコンビニの前で荷物番をしながら待っていたら、桜が咲いていた。今日はチームの中の人が序盤で体調を崩しそうになったりしたけれど、持ち堪えてくれた。さすがだった。ハードワークの中でこれだけ風邪が流行っている中で無理もない。あと1日。

2023.12.12_tue.

撮影の最終日。朝から小雨が降っていたけど、撮影の中盤で丁度いいくらいに陽が出てきた。

無事に4日間が終わった。

2023.12.13_wed.

朝、ナリタの左目の再診。

入るなり先生が「(Yに)聞いた?あれからすぐに目は開けていた?」と言うから「はい。結膜炎なんですね。先生に目を洗ってもらって、私が帰宅した頃には目が開いていました。」と答える。「感染症だね。」と先生。「感染症はどんなことが原因でなったりするんですか?」と訊ねると、「寒暖差とか。猫風邪の一種。部屋を温かくしてあげて。」

前回片目を瞑って涙を出していた時は目に傷がついていた(だから目薬だったんだ!)。今回片目を瞑って涙を出しているのは感染症(だから抗生剤だったのか!)。

ナリタの目がこうなる前、目頭に抜けた毛が一本ついていて、(あ、目に入りそう)と思った記憶があって、あの一本の毛を頭の片隅で割と疑っていた。違うかった。

今日は頭がぼんやりしていて、せっかくナリタの体重を測ってもらったのに、病院を出たら数字が抜けてしまった。

一旦家に戻ってナリタを籠から出してから、今度は歯医者さんで自分の歯の定期検診。そのまま図書館へ寄って借りた本の返却13冊。内6冊はまた貸してくださいと言って持って帰る。図書館を出るとき駐輪場で「おなかがすいた」とYにメッセージを送った。まだ時刻が昼に届かないけど身体のなかに何も残っていない。

昼ごはんの後、レタッチをして、ひとつお送りした後は、緊張が解けたのか身体が動かなくなった。Yが仰向けになるだけで疲れを癒すヨガのポーズを調べて教えてくれた。シャバアーサナ。

2023.12.16_sat.

昼からK(8才)の友だちが遊びに来る。

大人は仕事部屋で仕事をしていて、こどもはふたりで肩を寄せてテレビの前でゲームをしている。たまにケラケラ笑う声が聞こえてくる。

あー、笑い声はいいな、と思いながらパソコンに向かっていた。夕方に階段を降りていって、ストーブでマシュマロを焼くのを見守った。

外が暗くなってKの友だちを家まで送って行ったあと、家族で駅まで出て、夜ごはんを食べた。帰り際、駅前の昔からある大きないい本屋が年明け早々に閉店するのを知っていたから、寄らずにはおれなかった。それぞれ読みたい本を選んで、それぞれレジに持っていってお会計をした。こんなに気持ちの入った本屋が近所からなくなる。

2023.12.17_sun.

風邪をひけない、怪我ができない、の気持ちから稽古を2週間休んでいた。

合気道再開の今日は、道場の大掃除の日だった。外は気持ちよく晴れていて、大人もこどもも総出で、道場の梁の埃を払い、神棚を綺麗にして、木剣をひとつずつ拭いて、台所と冷蔵庫とトイレの掃除、本棚の埃を払い、窓を拭き、鏡を磨き、外の落ち葉も掃いて、畳の隙間に掃除機をかけて雑巾で拭いていった。

またひとつ、自分にとってもK(8才)にとっても、いい経験をさせてもらった。

隅々まで綺麗になるころ、大先生が気を遣ってお弁当を用意してくださった。

(今日は稽古できなさそうだね。)と小声で話しながら、大きなテーブルを3つ出して皆でお弁当をいただいた。ちょっと幸せだった。

Kさんはいつもその日にやる予定の稽古の内容を紙に文字にして書いてきてくださる。今日も稽古する時間があるかも知れなかったからいつものように書いてきてくださっていた。(どれほどの労力だろう。)見ると今日は文字ではなく絵が描いてある。人参を鼻先に吊るした馬の絵と、忍者の絵。

皆が帰り支度をする頃、服のまま少しその絵のことを教わった。自分が(相手を誘き寄せるために)吊るした人参を、自分が追いかけてしまったら、動き過ぎて自分の中心が外れてしまうこと。人参は相手を動かすためにあること。自分はそれを追ってはいけない。自分の中心を守るために。

忍者の絵は死角のこと。正面を打ってこられたとき、自分はどこへ動くか。相手から見え辛くなるのはどこか。

2023.12.19_tue.

外から戻って身体がどうにも疲れている。ここのところ冷えるからか右側の腰が痛い。

夜は12月に入ってはじめてのAさんとの稽古がある。

家を出る前に一通りストレッチをしてから道場へ向かった。

たった2週間あいただけで、後ろへの受け身がうまくとれない。普段は打たない左の臂より少し前腕に寄ったあたりに早々に青アザができた。それどころか相手側の足を折るようにしても、うまく受け身に入っていけない。Aさんにそのことを伝えると、「足の甲から入るんだよ。」と言葉をくれた。あー、そうだった。覚えたことが身体から抜けるのはなんと早いことか。その言葉のあとからは、徐々に身体が戻っていく。

今日の稽古は基本動作の中の3通りの『体の変更(たいのへんこう)』を入り口にしてそのあとどう技につながっていくか、のこと。

『体の変更(一)』・・・逆半身で向かい合って、相手に手首を引かれる。→送り足(前足をそのまま前に出して)投げる。

『体の変更(二)』90°と少しの回転・・・逆半身で向かい合って、相手から手首を押される。→90°と少しの回転。→掴まれた右手を『臂力の養成』の時のように小指から手のひらを起こす。相手の手首に巻きつけて、相手の身体から遠いほうへ少しひいてここで体勢を崩させる。足はV字に方違え。左手で当て身。→歩み足をしながら左手で相手の腕の曲がるところあたりに手刀を入れて『隅落とし』をする。最後は相手を遠くへ投げようとしない。真下へ落とす感じ。それを意識したら投げるのに重たかった相手が、ストンと下へ転がった。力の向きでこんなに違う。

『体の変更(転換)』180°・・・逆半身で向かい合って、相手から手首を押される→180°転換(このときに肩を相手に寄せる)→上段から振り下ろす(Aさんは呼吸投げと言った。)

その後は『臂力の養成(ひりきのようせい)』のこと。相手からの力が加わったとき、どうすれば手を動かせるか。

相手の胸に臂(ひじ)打ちするようなイメージで臂を前に出すと動く。

最後は正座して向かい合って両手首を握られたところから、手のひらを上に向けて、サッカーボールに沿うような手の動きで相手の脇を開けさせる。片方の手は切って、片方の手は押して、膝行で1歩前へ出て、相手を右に転がすこと。左に転がすこと。転がしたあとはいい姿勢で、手のひらを上に向け、しっかりと相手の方に力を置くような形。ここまでで1時間の稽古が終わり。

養神館だ、合気会だ、と線をひかれる中で、Aさんの心を感じた稽古だった。

2023.12.21_thu.

今日のK(8才)は、サンタクロースに頼んだ新しいゲームソフトから心変わりして、Yにそれはもう無理だと言われて号泣。

ひとしきり泣いたあとで、お手伝いしてA4の方眼ノートの1ページにスタンプを貯めることをはじめた。洗濯物を取りこんだり、風呂を洗ったり。やる気のあるうちに新しいことをさせてみたくなって、紙にハンバーグの作り方を文字で書いて、玉葱だけみじん切りしておいて、後はハンバーグの形にするところまで作り方を見ながらひとりでやってみて、と無茶振りをして離れてみた。しばらくして戻ると小判よりは丸い形の可愛いハンバーグが出来ていた。

2023.12.22_fri.

今日は小学校の終業式。数日前から「代表に立候補した。」しばらくして「代表に決まった。」

ぽつりぽつりとだけど興奮気味にK(8才)が話していた。何の代表なんだろうと思っていたら、『2学期のふりかえり』の作文を全校生徒の前で読む、3年生の代表のよう。

明日が本番だと、昨晩は寝る前に読む練習をして、今朝は緊張からみかんしか喉を通らなかった。みかんだけで送り出した。

夜に帰宅すると、Kは道場に稽古に行って不在で、仕事部屋に居たYに「今日のこと(Kは)何か話していた?」と聞くと、「本番は今日じゃなくて始業式でやることになったんだって、、、。」家での様子を一部始終見ているから、なんというか。とても愛おしい。

またもう一日、みかんしか喉を通らない朝を過ごして、外で色んなことを経験させてもらってくるんだな。がんばれー。

2023.12.23_sat.

今年も豊橋のおでんが届く。毎年この時期になるとYの職場の社長が送ってくださる。

この贈り物が、わたしはうれしい。

夜に皆でおいしくいただく。

2023.12.24_sun.

この冬一番の冷込みという朝、道場で納会。

畳に立つと、足の裏が凍るよう。

門弟が集まって今年最後の稽古をする。スイスから1ヶ月程の休みを利用して戻ってきたLさんと夏以来の再会。オーストラリアのゴールドコーストで道場をされている日本人のAさん(杖道の師範)や、今日はじめてお会いするNさん(養神館合気道の技がものすごく美しかった)もいらっしゃる。

基本動作をして、受け身を一通りやって身体を温める。

自由技は自分の今年の中では出来たほう。春にはじめたときには、身体の中にたったひとつのことも入っていなかったのだから。一年の終わりの納会ではここまで出来た。周りの人にたくさんのことを教わった。息がきれて、朝の寒さが消えてなくなる。

稽古のあと、K(8才)は大先生から緑色の帯をいただいた。

服に着替えてから直合(なおらい)があった。

クリスマス・イブに皆で大鍋で作った豚汁とちらし寿司とビールをいただいた。

大先生は「今年あった嫌なことはこの納会までですべて忘れよう。来年に向けて明るいことだけ考えてまたやっていこう。」と挨拶された。

豚汁をいただきながら、ゴールドコーストのAさんに話しかけてみた。

自分の道場でやっている稽古の内容を見せてくださった。とても覚えきれる量の技ではない。Aさんは「覚えなくていいんだ。覚えようなんてことはしなくていい。ただ知っていればいい。」と仰った。知っているを重ねることをすれば身についていくという。あと話したことは、合気道は刀の動きだということ。刀を知れば合気道のことが分かり易くなる。刃と刃をぶつける動きをしていては、力の強いものに敵わない。後の先(ごのせん)のこと。

会が中締めされた後で、いつも一緒に稽古しているAさんとスイス人のLさんが袴の丈と紐の長さの相談にのってくださった。稽古が休みに入るから、袴の丈を短く直して、その丈を切った分で前紐の長さを伸ばそうと考えていた為。

道場を出て、仕立て屋に駆け込む。鏡開きの日には自分の身体に合った袴を履きたい。

2023.12.25_mon.

昨日は仕立て屋から戻って、ビーツを茹ではじめた。

『きょうの料理』の撮影でMから教わったように、ボルシチをつくる。ビーツが茹で上がり、綺麗なピンク色をK(8才)に見せびらかした。骨付きのチキンも焼いて、Kが好きなポテトフライも揚げる。全部のご馳走を一遍にお腹にいれるのは贅沢な気がして、ケーキは一度に食べ切らず、翌日にも残すことに皆の意見が一致する。

今日は写真の仕上げ作業をしていた。Kはサンタクロースにもらった新しいゲームに取りかかっていた。Yは外での仕事と家での作業で出たり入ったり。皆一息つきたくなった時にそれぞれに昨日のケーキを食べた。

2023.12.27_wed.

セレクト戻りのメールのやりとりの最後に、今日が今年最後の満月だと書いてくださった。

一日パソコンに向かって、夜にテラスの階段をのぼって空を見上げてみた。

すっきりと澄んだ空に綺麗な満月が出ていた。

2023.12.30_sat.

新年に向けて髪切りに。

自分とK(8才)が順番に切ってもらっているところに、今年最後の仕事を外で済ませたYが柔らかくなった顔で合流した。

皆でサッパリして、下北沢まで歩き、新しいシーツと日本酒を買って、大きなハンバーガーを食べる。食べながら、「いつもFさん(美容師さん)は、誰がかけるのとも違う音楽をかけてるのが面白くて好きだな。今日のあれはどういう音楽なの?」と話すと、「フランス人が好きそうなエレクトロ。」とYが言った。フランス人が好きそうなエレクトロ。

2023.12.31_sun.

掃除機をかけて、おせちのことに取り掛かって、遅めの昼に年越し蕎麦を食べに駅前まで。皆で温かい天ぷら蕎麦。年賀状はまだ書けていない。

面白い一年だった。春から合気道がはじまって、いまは自分の身体の中に、写真のことと、家族との生活、合気道のこと。3本の柱が立ったみたいに感じる。ぜんぶ自分の身体がやっていることだから、3つのことが地続きにあって、ところどころが混ざっている。

2024.01.01_mon.

年が明ける。昨夜のK(8才)は正月ハイになって、夜中の1時が過ぎても眠れないようだった。ゆっくり起きて、雑煮の鍋を沸かし、白味噌を溶いた。おせち料理は魅惑的な匂いがするのか、ナリタとヒガシがまっすぐに重箱を見て鼻先を動かし、身を寄せてそこから動かない。

今年のはじまりのごはんを家族と猫で囲む。いただきます。

昼が過ぎ、郵便受けから届いた年賀状を取り出して、それを読みながら近所の土の道を散歩した。自販機でココアを3本買って、テーブルのあるベンチに座って飲んだ。

2024.01.02_tue.

ニュースを見たら、新年の挨拶が口の前に出てこない。

友人へのLINEも書きかけて消して、書きかけて消す。

K(8才)と新幹線に乗り込む。

実家の両親に会いに行く。

2024.01.07_sun.

お正月を両親と過ごした。父(80才)とお揃いのダウンベストを買って、それを着て、父とK(8才)と近くの二上山に登った。東京に戻ってからは写真の仕上げ作業と、道場の鏡開き。鏡開きでは、初稽古をして、お汁粉とちらし寿司と焼鳥を皆でいただいた。

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【正月、二上山に登った日。】

 9:54 家を出る→パン屋に寄る

10:20 駐車場(万葉の森登山口)

10:35 ふたつめの東屋

10:41 岩屋の矢印、階段

10:46 岩屋峠→T字を左へ

10:51 雌岳(めだけ)山頂に向かう矢印、階段

11:16 雌岳山頂(標高473m)、K(メロンパン)

11:27 出る

11:36 下りきったところのトイレ→馬の背、雄岳(おだけ)へ

11:53 雄岳山頂(標高517m)、二上山陀羅尼品(にじょうざんだらにほん)の前でK(クリームパン)、父とわたし(カツサンド)

12:10 出る→馬の背

12:25 トイレ→分岐を下の方へ

12:30 見晴らしのいいところ→ダイヤモンドレール

12:55 展望台→東屋

13:15 下山、万葉の森登山口

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2024.01.11_thu.

今週は毎日写真の仕上げ作業をしていた。まだ終わらない。

明日の撮影機材をスーツケースに詰めていたら、寝室から「かか、あしたは頑張ってね。」とK(8才)の声。応援してくれた。家族の携帯電話のアラームを5分刻みにセットして布団に入る。

猫があたたかい。

2024.01.12_fri.

東京駅のGIO ORGANIC CAFEは6:30にシャッターが開く。

あたたかいミルクティーをテイクアウトして新幹線にのった。編集者のCちゃんと新横浜で合流して、神戸に向かう。正月に帰省した時に気がついたのだけど、新幹線のコンセントが足元ではなく、腕置きのところについている。

神戸。今日は陽の入り方がころころ変わる。Mの料理は必ずおいしい。どの工程の、どの瞬間も、手についたものまでも、どうしたっておいしく見える。コロナ禍以降、(なぜそのタイミングなのかはわからないけど)感じるていることがあって、出会った頃から変わらないMのそんなところが格好良く思う。今日もまたすごいなぁ、と思う。何回もすごいなぁ、と思う。

帰りの新幹線はコンセントの位置が足元のままだった。

2024.01.14_sun.

行事抜きで久しぶりの稽古。

袴の丈が短くなったのは調子が良くて、長くなった紐の始末がまだしっくりいかないのと、腰板についていたプラスチックの爪を(受け身を取ったときに当たって痛いから)外したことによって、動いていると袴が下がってくる問題が新しく起こる。今年が終わるころには袴をまともに履けるようになっているだろうか。

じゃあもういっそう袴をやめて、道着の白いズボンを買おうか、とも何度か考えたけど、きっとそれはそれで帯が緩んで上着がはだけたり(袴だと上着ははだけない)、生理のときも白いズボンで動き回るのか、と思ったり(袴は藍色だから)。こんなに激しく動き回るのに、紐で結んでいる、というそもそもを掘ってはいけない。それはそういうもの。自分が寄っていって慣れること。

今日の前半は何事も上手くいかない。

後半はKさんに教わる。前重心になって進む練習、下がる練習。

自由技のときの相手との最初の間合いに入る練習。

小手返しの時に動きすぎて自分の中心から外れてしまうから、それを外さず技をかけるにはどこに足を運べばいいかの練習(方違えのときの歩幅を短くすることだった)。

前方回転受け身と、飛び受け身のとき、右手に技をかけられた時の右足の着地を足の側面ではなく、足の裏にする練習。

後ろ技の2種類のこと。右足を出して両手首を後ろで握られた時、ひとつめは、両手を上げながら左足を下げて→右足を後ろに抜く→相手の腕が目線にくるところまで低い体勢→自分の右手は相手の臂、左手は相手の手首に巻きつける→一ヶ条のように相手の腕を上に突き上げる→歩み足で右、左、右で押さえる。

ふたつめは、同じように後ろから両手首を握られたら、右足を1歩前に出す→左足を前へ右に回転しながら相手の手首を折って→煽り足?

記憶出来たのはここまで。

帰宅して、家族の居るリビングまで階段を降りていくと、「なに?楽しかったの?顔が笑ってるよ。」とYが言う。あぁ、楽しかったなぁ。身体の全部が解れている。

2024.01.16_tue.

寝ている時から腰が痛い。起きても身体が棒のよう。今日は外も冷たい風が吹いていて、帰る頃にはどんどん痛みが強くなる。急ぎ追加で仕上げる写真のことをして無事に納品出来たから、道場に行くことにする。Aさんと稽古。

冷えて身体が痛いことを伝える。ストレッチしたり、(不思議なことに)合気道の稽古のあとは痛みが消えてるんだ、と話すと、Aさんも分かるよ、と言った。Aさんは身体のことをよく知っている。痛いからといって、はじめから強くストレッチをしないこと、柔らかくはじめること、とAさんは話しながら、膝、ふくらはぎ、足首、首、手首をいつものように伸ばしていった。

後ろへの受け身の練習をして身体を温めた後で、逆半身で片手を持たれたところから、一歩前に入ってから腰を捻って転換する練習。

今日面白かったのは、逆半身で片方の手首を持たれたところから、左足を相手の内に一歩出し、右足を転換しながら左手で相手の臂の内側に手刀を当て体勢を崩させる→そのまま手刀を相手の手首まで滑らせ抑えながら足を転換。そこからの3通りのこと(小手返しと入り身を2通り)。Aさんに教わる小手返しはいつもと足捌きが違うから(最後に足を抜くような)まだ覚えられない。

いま違いを感じるところが、どちらも同じことだと思える日が早く来ないかな。

2024.01.17_wed.

今日はたっぷり時間があるから、恵比寿の写真美術館で1日を過ごそうと思った。

2Fのフロアで『即興 ホンマタカシ』を観て、1Fに降りて『アヤクーチョの唄と秩父の山』(58分)と『After 10 Years』(101分)の上映を続けて。

誰が撮るのとも違うお台場があり、エルメスのビルがあり、水戸芸があり。写真との一心同体ぶりを見た気持ち。

2024.01.18_thu.

朝電車に乗りながら、夜のトークショーは何時からだったかな、と荻窪titleのウェブサイトを開いたら、今日の日付けの欄に、「生きてきたからには、自分の人生を生きたと言えるものにしたい」という若菜晃子さんの『旅の彼方』を紹介する文章があった。本当にその通りだなぁ、と思ったし、今日の一日がその言葉からはじまったのが良かった。

夕方、早い時刻に荻窪に着いたから、ミニヨンに寄った。

珈琲2杯分の時間、衝立のある小さな席で、朝鞄に入れた『旅の三部作』のうちの1冊を読む。

後、titleにて、若菜さんのトークショー。昔、画家のMさんが飲み屋で言っていた。「ちよじ、わたしはこれが好き、が大事なんだよ。」その言葉を思い出しながら、トークを聴いていた。昨日も今日も、やけに画家のMさんの声がする。

2024.01.20_sat.

今日の悲しみは、フェアグラウンドアトラクションのライブのチケットが取れなかったこと。

少し前に先行予約の抽選に外れて、今日は一般発売のチケットを取るコツまで調べて、時報まで見ながら申し込みのボタンを押したのに駄目だった。行きたかった。

2024.01.21_sun.

傘をさして道場へ。近いから雨の日でも億劫に感じないのがいいところ。

準備体操をして、基本動作と、回転して後ろに下がる、回転して1歩前へ出る足捌きのこと。

組んで『臂力の養成』と『二ヶ条』と『三ヶ条』の片手を持たれた時、両手を持たれた時、胸元を掴まれた時、正面打ちから、横面打ちから、諸手で持たれた時、後ろから両手を持たれた時、を一通り。もう覚えてしまいたいのに、まだ覚えきれない。入り口のところだから、年末に言われた知っている、でよくなくて、もう慣れたようにやりたい。

休憩のあと、Kさんに教わる。

横面打ちのことを質問してみる。大先生は足の角度は45°と言ったけど、30°くらいでも。少し前に出ながらこめかみに向かって振り下ろす。(帰ってからK・8才に聞いたら、耳から鼻に向かって振り下ろすんだよ、と言っていた。)振り下ろしたとき、身体を相手に向けるようにする(←これが大事なような気がした)。

その後は、自由技で正面打ちをしてこられた時にできる技を増やす為、『正面打四方投げ(一)』『横面打四方投げ(ニ)』『正面打肘当て呼吸投げ(一)』を習う。足は動くけど、手のとり方に苦戦する。それと、当て身が不自然で様にならない。当てなくてよくて、隙を隠す衝立のようなことなのに、触らないといけないような不恰好なことになる。

飛び受け身の練習のあと、一ヶ条投げのおさらい。

2024.01.24_wed.

一昨日からYが体調を崩しているので、今週は弱ってる身体に食べ易いごはんを作ることと、自分の身体はまだ大丈夫かを確かめながら過ごしている。家族皆で、は避けたい。今週は大事な色校の戻りもあるから、寝込むのは困る。

昨日は寝室も分けて、自分とK(8才)はこども部屋の小さなベッドでランタンを灯し、「キャンプみたいだね。」と言いながら、くっついて眠った。こども部屋に長い時間居ることがなかったせいか、おもちゃと学校の道具の気配の中で眠ったせいか落ち着かず、今日は敷いていたラグも外して、掃除機をかけ、要らないものを捨てて整理整頓して、雑巾で拭いて、こども部屋の大きな掃除になった。あぁ、すっきりした。今夜は気持ち良く眠れそう。身体もまだ大丈夫。

Yは「寝てるとき、ナリタとヒガシがずっと側に居てくれたよ。」と言っていた。前にKが熱を出したときもそうだったな。

2024.01.29_mon.

BとMさんと、出版社の会議室で色校の打ち合わせ。Bがあらかじめ丁寧な赤字を入れてくれているのを、もういちど3人で1枚1枚見ていって、書き加えたり、削ったり。

最後まで見て、最後の最後にBが印刷所の方へ書いてくれた言葉が嬉しかった。最中に言葉を交わしたことが全部含まれていて、それは気持ちのこもった手紙だった。

その手紙に感動した。

2024.01.30_tue.

もうじき韓国へ行ってしまうYさんと、別れの前に『PERFECT DAYS』を一緒に観る。

はじまりの平山を観る視点からカメラに完全に同調して、終わりまで。なんて面白い映画だろう。

ひとりの人を撮っている目に共感して、高揚して、些細な動きを見ていくことが、腹の底から気持ちよかった。こんな風に一日中ひとりの人を追いながら撮影したい。

平山を見続けて映画館を出て、Yさんに「ごはん食べにいく?」と聞くと、この後用事があると言う。(えー。)平山に集中していた目のままで、目の前のYさんを見ていたから、今ならそのままひとりとひとりとして、話が出来そうだった。

もうこんな機会はないだろうから、それが今日、残念なことだった。次またいつ会えるのか、会えないのか、わからない別れの前に、何かもうちょっとYさんを知りたかった。

2024.02.04_sun.

傘を持って外に出ると、雨が上がっていた。

道場で稽古。大先生が風邪をひいてお休みだったから前半からKさんに習う。

基本動作。構えたとき、普段は1足長半の足幅で、重心が前6:後4のところを、今日は歩幅を広く取って、重心を前9:後1にしてみて動くことをする。前重心を意識する練習。受ける方も、稽古では前重心を意識する。合気道の技は受ける方が前重心でないと技がかかりにくい。後ろ重心の人に向かってこられた時は、技をかけなくても走って逃げたらいい。逃げる時間あるでしょう?と。何度聞いても、この話が大好き。相手にするのは、前重心で向かってくる喧嘩っ早い奴だけ。相手にすると言っても同じ強さでなんか受けない。柔らかく流して後ろに回り込み、ちょっと何かしてやる。嫌なことをしてくる奴に、二度とさせないように釘を刺す部分がきっちりと入っている。そして、自分から喧嘩していく技をつくらなかったことも合気道のことが知りたくなる、好きなところのひとつ。

後半も引き続き合気道を習う。今年は、腰から上が前に折れてしまわないように、合気道の姿勢を覚えることが自分の1年を通しての目標。

『正面打四方投げ(一)』・・・右相半身のとき、受けた右手で当て身→左手で相手の肉球を取る。

『横面打四方投げ(一)』・・・右相半身のとき、右手が手刀、左手で当て身→手刀の右手で相手の手を取る。

『横面打四方投げ(ニ)』・・・右逆半身で構える→右手は円を描きながら相手の手を取る。

今日も手の取り方が難しかった。手を取った後、おでこに相手の手をつけた時は、下を向かずに顔を上げる。それだけで技のかかり方が変わる。これからはしばらく色々な四方投げを習っていくことになった。四方投げには合気道の様々な要素(動き)が入っているから。

その後は『飛び受け身』の練習。小手返しをかけてもらって、四方投げをかけてもらって、受け身をとる。身体より手を早く。腰を打たないように。足の側面ではなく、足の裏で着地する練習。

時間が余ったので、先々週に教わった『正面打肘当て呼吸投げ(一)』の覚えられなかった最初の手の取り方を聞く。右相半身で構えて、両手で受ける(右手は手刀、左手は相手の臂。)→足は回転(ニ)をしながら、右手で相手の手首を下から取る→足は方違えしながら、相手を掴んだ手はバイクのアクセルを回すように動く。

2024.02.05_mon.

雪が降った日。

ヒガシが寝ていたから、寒かろうと布団をかけてやる。近頃のヒガシは温かさに気づいたのか、こんなときは包まれっぱなしで居るようになった。

ナリタはこんなとき、包まれっぱなしで居ることはない。すぐに違うところに行ってしまう。

色校の再校が届くのを待ちながら、写真の仕上げ作業。

19時前にチャイムが鳴って、玄関を開けると雪が積もった中に、大変だったことが分かる姿でバイク便の方が立ってらした。

濡れると思ったのか、自分は触らないようにして、養生していたビニル袋からひっぱり出してくださいと言って渡してくれた。色校の入ったずっしりと重たい封筒だけがピカピカに見えた。ありがとうございます。今日ばかりは、なにか温かい飲み物でも、カイロでも用意しておけば良かった。

2024.02.06_tue.

K(8才)は雪合戦で濡れた時に履き替える靴下とタオルをランドセルに入れて、スノーブーツを履いて登校していった。YはKに雪の日の歩き方を教えてやるんだと言って、Kと一緒に出かけていき、「Kが一回転んだよ。」と言って帰ってきた。

昨日届いた色校の再校を見直して、Bと電話で話した。本データを仕上げてCちゃんに納品できた。

夜になって道場へ。Aさんと稽古。

結婚指輪を外してみた。こんな細い指輪で相手が怪我するとは思えないけど、少し前から気になっていた。なくしたくないから、家で外すのを忘れた時は、そのまま付けておくことにしよう。

今日面白かった稽古、小手返しなのだけど、Aさんは関節を使わないでやってみよう、と言った。

相手の臂の内側あたりに両手を当て崩して、転換しながら→片方の手で相手の手首あたりを下から、片方の手で相手の臂の内側あたり(ちょっと手首寄り)を上から挟み、力を加える方向を考えて倒す。どの方向に力を向けたら相手の体勢が崩れるのかばかりを意識した1時間だった。Aさんの稽古はいつもそう。受けるときは、力を感じてから受けないと、先走った時は必ず「感じてから動いて。」とAさんは言う。Aさんが一番大事にしていることだからだと思う。

2024.02.07_wed.

ニーナ・シモンの『Ain't Got No, I Got Life』を聴いたら、ちょっと塞いでいた心が晴れてきた。この歌はYが教えてくれたけど、何回この歌に、こんなふうに慰められているだろう。

やるときはやれよ、と思う場面でふざけて周りをげんなりさせているK(8才)を見て、正して治るものでもない。人を怒っても固くなるだけで解決しない。だけど愛されて欲しい。何度も経験するうちに、どんな態度で居ればいいか、どんな言葉を選べばいいか、正すでも怒るでもなく、いい具合にKに作用するように、他の方法を選びたいけれど、今日は全くわからなくなった。

夕方にO君に教わった喫茶店に寄ってみた。アイリッシュコーヒーを頼んだら想像していたより華奢なグラスで出てきた。変な日だな。アイリッシュコーヒーを飲んでいる。ネルドリップの中深煎りの珈琲をおかわりする。

2024.02.08_thu.

事務作業の前に、Netflixでニーナ・シモンのドキュメンタリを観る。

昨日慰めてくれた人が、ちっとも幸せそうに生きていない。

遠くの愛よりも、身近に愛があればよかった。

1年分のレシートを会計ソフトに入れていった。

大阪、大正の井尻珈琲焙煎所の豆が今日でなくなった。

夜に1時間、Aさんと稽古。今日はあたらしい人がふたり増えている。日本人のTさんと、フランス人のRさん。

2024.02.10_sat.

3連休の初日、食べたことのない肉を食べてみたい!と言うK(8才)と昼間に神田に行って、食べたことのない肉を食べてみる遊びをする。

鹿、猪、雉、兎。

普段は少食のKが、はじまりから終わりまで、興味津々に平らげる。

ぜんぶ「おいしい!」と食べながら、兎が一番好きだったよう。「熊も食べてみたい!ツキノワグマ。」と言うKに、「熊は年に3度程しか入ってこないんだよ。」とお店の方。

帰り道、「じゃあ、次は馬かな。」とK。

一緒に暮らすうちに、また一緒に何が食べられるだろう。すっぽん、鯨、どじょう、羊もいいな、と頭に浮かべる。

2024.02.11_sun.

朝から13時過ぎまで道場で稽古。

大先生はまだマスクをしていて今日は稽古を見ていると言う。

Kさんに教わる。皆で構えて、向かいに立ったKさんの動くのに合わせて、Kさんが前に出たら引く、後ろに引いたら前に出る、左に動いたら右に動く、その逆も。

組んで相半身、正面打ちから(受け返しの上をして)一ヶ条投げ。

逆半身、正面打ちから(受け流して)入り身投げ。

その後はいつもの二ヶ条と三ヶ条のこと。まだ覚えられないから、時間のすべて、上手い人と組めたらこの時間が無駄にならないのに。今日はそんな雑念ばかり。

後半はいつものようにKさんに習う。

横面打ちの時の相手との間合いのこと。自分が思うより、ずっともっと近い。出し合った手のひらが相手の手のひらを越すくらいに近い。

今日その後にやったことは、とても複雑なこと。やってみると、小間切れにみると今までに教わったことしか入っていない。でもすべての流れを文字に書けるほど、ひとりになったときに頭の中で描けない。

『肩持ち横面打ち四方投げ(一)』『(前提動作からの)横面打ち(一)』

『半身半立ち四方投げ(前)(一)』『半身半立ち四方投げ(横)(一)』

横面打ちをしてこられた時、その受け方で、持っていける技が違うこと。

左手を手刀にして相手の手を切り落とした時(相手の手のひら側に親指)は、四方投げや肘当て呼吸投げに持っていける→方違えでは、主の手は伸ばしてバイクのアクセルを回すように。

逆に、足を回転させて右手で受け流したとき(手の甲側に親指)は小手返しに持っていく。

一旦稽古が終わってから『飛び受け身』の練習。

敷布団を敷いて、間を開けずに小手返しから右と左、四方投げから右と左、投げてもらって受け身をとる。息がきれる。

痛みがなくて、出来るようになっているかどうかが自分で分からないから、敷布団をなくして練習してみたい、とKさんに言うと、すぐにGOサインは出なかった。今日はここまで。

2024.02.13_tue.

夜になって、部屋から身を剥がすように、よいしょ、と道場へ向かった。

Aさんと1時間の稽古。場所まで行ってしまうと集中して稽古ができる。家から5分の距離でよいしょ、となっているのだから、電車にのって、駅から歩いて道場まで来ているAさんはもっと身を起こすのに大変な日もあるだろう。

受ける方が仕手の手を取る時、どういうつもりで取ればいいのか、仕手の方は取られた時、どういうつもりで対峙すればいいのか、の話になった。仕手がまずは構える=手を出す(その行為がないと始まらない)。受ける方は陽(仕手の腹の方向に押すように手を取る)。手を取られた仕手の方は陰(陽と陽ではぶつかってしまうから、陰となり、力の向きに流れながら身を入れる)。そうすることで『理合い』が生まれる。自分にはまだ『理合い』という言葉が難しいけど、Aさんが伝えようとしたことは分かった。ただのはじまりの手を取るだけの行為が、ただの、じゃなくて、そこからもう合気道がはじまっている。

今日も色んなことをしたけれど、もうひとつ大きく覚えていることは、腕の曲線の形のこと。一番強く居られる曲線はどこか。力ではなく、形で強いところを探すことをした。

寝転んだAさんに両手首を握られたところから、起き上がってこようとする相手を起き上がらせない自分の腕の曲線を探させてくれた。

2024.02.15_thu.

夜に1時間半、Aさんと稽古。

稽古で後ろに何度も受け身をとって、転がり続けているうちに、全身がほぐれてくる。

後ろに倒れたり、でんぐり返りしたり、受け身をとるときに身体を反らせるのは、自分の仕事や生活での姿勢の対極にあって、身体を真ん中に戻しているみたい。合気道の構えや、仕手の際の足捌きや間合いは、やっぱり写真を撮るときに似ていると思う。自分の身体がやっているのだから、混ざればいいのに。同じことをやっているくらいに。

2024.02.18_sun.

朝から稽古。前半は大先生の指導。

基本動作を一通りやった後、『正面打ち一ヶ条抑え』『正面打ち入り身投げ』『片手持ち入り身投げ』『両手持ち四方投げ』『両手持ち天地投げ』『両手持ち二ヶ条抑え』の1人型をする。

相手が向かいに立っていなくても、相手の動きを頭に描いてひとりで型通りに動けるように、身体に覚えさせる稽古。

大先生から「1人型が大事だ。」という言葉を何回聞いただろう。今日も聞いた。

足捌きの稽古。奇数で組む人が居なかったから大先生が向かいに立ってくださった。正面打ちをしてきなさいと言って、大先生は普段やらない足捌きをされた。

わたしの番。大先生が正面打ちをしてくる。身体が反射的に、いままで教わった合気道の要素がひとつも入っていない避け方をした。「なぁ~にをやっているんだ。」と大先生。自分でもなにをやってるんだと思うけど、佇まいを前にしたらそうなった。

さっきの大先生の足捌きは、転換しながら相手の腹側を通る。相半身から、後ろ足がまず相手の腹側に前に出て(←この動作が普段ないこと)、身体を転換させて前足を後ろにひく。そのあと数回だけだけど、大先生が正面打ちをして練習させてくださった。

あとになってKさんに質問すると、壁際に追い詰められて普段の足捌きができないときの足の運び方だそう。

後半。Kさんが「今日は受けの日。」と言って、いつもやる二ヶ条と三ヶ条の受けをする。

片手持ち→両手持ち(二ヶ条のみ)→胸持ち→正面打ち→横面打ち→突き→諸手片手持ち(二ヶ条のみ)→後ろ、このルーティンを受ける方が先導できるようになる練習。

向かいに立った、どんなに指導されても動きの変わらない下手な男の人の動きをもう目にするのが嫌で、ちっとも身がはいらなかった。この受けの練習はすごく大事なことかも知れないと気づいたのは終わり頃で、後悔した。そういうものに気を向けず、坦々とやりたいのにな。

その後は『飛び受け身』の練習。敷布団を敷いて、今日は諸手(もろて)からの『飛び受け身』を教わった。Kさんの手首を自分の両手で握って『飛び受け身』をする。はじめてやってみて思ったことは、自分が早くに手を離してしまったり、汗とかで手が滑って早くに手が離れてしまうと怪我するだろうな、ということ。それでも受けをとる片手は身体より先に床に着かないと足や身体が受ける衝撃が強すぎると思ったこと。

敷布団を外して、畳の上で小手返しと四方投げをかけてもらってやってみる。諸手からは敷布団なしでは怖かったからまたにする。

最後に、正面打ちを受けるとき(身体が逃げてしまわないように)上に軽くスナップをきかせる受け方を教わる。

稽古が終わってからYとK(8才)と、近くのピザ屋で合流した。和柄の入れ墨を腕に入れているイタリア人の男性が今日もおいしいピザを焼いている。

帰りに公園を通る。すこし離れた、あの場所に梅の木はなかったはずのところに花が咲いている。桜だと思う。

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