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2024.05.11_sat.

「俺、図書館で面白い本を借りた。ちよじも好きだと思うよ。」Yがそう言った本が面白い。

安田登著『身体能力を高める「和の所作」』という文庫本。

図書館の大きな棚から、よくこの文庫本を手にとったな。

空いた時間に読んでいて、今日も家族皆で髪を切りに行って待っている時間に読んでいた。

10年以上前に出版された本だけど、この本が出版された頃の自分では書いてあることの面白さに気づけなかったかも知れない。必要なときに手元にきた。

円のなかに『ノンリニアシステム』と書いて、パソコンのモニターのところに貼っておこうかな。

いつでも目に入るように。立ち方、正座の仕方、呼吸のことは道場に行ったときに意識してみよう。本に出てきた『足振り』は、もう準備体操のときに館長がやっていた。

深く呼吸をして試しに声を出してみる。思った以上に低い声が出て、ナリタ (兄猫) とヒガシ (妹猫) が同時にサッと危険を察知した顔をして階段を駆けて上がっていった。2匹ともはじめて見る顔をしていた。

2024.05.09_thu.

K (9才) の熱はすぐ下がり、大したことにならなかった。

まだ咳と頭痛が残っているみたいだけど。

夜、Aさんと稽古。

今日も審査の時のように基本型の稽古。

受けることの方がやり慣れていないから、今日は受ける側のことに集中する。

体の変更 (一) 、畳一畳分の間合いで右相半身でまずは構え、受ける方が後ろにある左足を前に出して逆半身を作ると同時に左手で相手の右手首を握り、手を引く。

体の変更 (ニ)、(一) のときと同じことをして、相手の手を押す。

体の変更 (一のニ) 、右相半身で相手の奥の手(左手)を取って、手を引いたはず。

臂力の養成 (一) 右相半身でまず構え、右足を出しながら右手で手刀を交える角度から相手の右手を取り、次に左足を出して刀を握るように左手で相手の右手を取る。左半身も同じこと。

臂力の養成 (ニ) も (一) と同じだったっけ。稽古から帰宅したら、うまく頭に浮かべられない。

終末動作 (一) 相半身から相手の両手首を取り、手を引く。

終末動作 (ニ) 逆半身から相手の両手首を取り、手を押す。

型の稽古のあとは、『臂力の養成』の面白いこと。Aさんが今日朝にやった稽古でこれは面白いと思った、と言って教えてくれた。

相手に両手を掴まれたところから、手のひらを袈裟の角度にしてコンパクトに袈裟切りしながら腰回転の練習。そこから歩み足で『臂力の養成』の動き。続けてその動きの延長で『四方投げ』。入り口は同じで『入り身投げ』の練習も。

これをやっている間に、Aさんは3回も「今日この稽古は面白いと思った。」と呟いた。3回も。

たしかに面白いけど、わたしが感じている以上によっぽど面白かったんだな。

最後に正座して呼吸のやつ。

Aさんは来週から杖道の仲間に会いに、アムステルダムとマドリードへ行く。

帰り際、「Aさんがいない間、家でひとりで出来るいい練習はある?」と聞いてみると、

「基本動作の型をやるのもいいし、初心者はイメージトレーニングは難しいと思うから、動画をみるのもいいよ。間違えてる動画もたくさんあるけど。」とAさんは言って、「気をつけていってらっしゃい!」と別れる。

2024.05.07_tue.

湿布のおかげで首の後ろの痛みはひいている。

夜にAさんと稽古。

審査の時のように、畳一畳分の間合いから、養神館の基本の型稽古。見たことはあってもやったことがないから、普段のひとり型をするよりピリッとする。

続けて基本の技。『一ヶ条抑え』、抑える時は相手の肩を畳につけることが大事。

その肩と同時に自分の相手側にある膝が畳につく、その後で相手の手首、手首と同時に自分の逆の膝が畳につく。

『正面入り身投げ』、相手の正面打ちをしっかりまず受ける、この後のことを今度Kさんにも聞いてみたいけど、相手の背骨の前まで深く入る。

ここで入るのが浅いと自分の腕が自分の正中線から外れるから。

そこからは矢筈の手(やはずのて)で相手の首をとり、相手の手首を切り落とした自分の手刀との2点を軸に、自分の足を転換させる。

投げた後は前に屈みすぎない。姿勢よく。

『片手持ち入り身投げ』手を引かれ、小さくなった後、大きく出る足は相手の背中側。

『両手持ち四方投げ』、しっかり忍び足で後ろ足を引きつけていないと、最後に出す足のところで自分の体勢が崩れる。しっかり後ろ足を引きつけていたらそうならない。

『両手持ち天地投げ』、右相半身から後ろにある足が前に出る。

そのときの自分の身体は正面ではなく相手を向く。自分の右手は臂力の養成のように動く。左手は開いて相手の脇を開かせる。右足はくの字を描く。

Aさんに相手と身体の距離が近いと言われた。これは前にも同じことを言われた。

帰宅するとK(9才)が熱を出している。

弱ったKは憎たらしい言葉を使わなくて元々に戻る。

2024.05.06_mon.

朝、目が覚めたときから首の後ろ側全部と両肩の上が痛い。

昨日変な落ち方はしていないのにな。

痛すぎて溜め息が出る。

今日は外に出ないから、湿布だらけで過ごす。

同じことをやっても、こんな筋肉痛が出なくなった時、受け身が出来ているのかな。

もう少しの辛抱。人の身体は頭が考えるよりすごいから。

2024.05.05_sun.

祝日で稽古に来ている人が少なく、上手い人が稽古に来ている学ぶのにいい日。

稽古の前に暖房器具を片付けて扇風機を出した。今日は風が通り抜ける。気持ちがいい。

はじめてやることから。『一ヶ条』を受けて終わりではなく『一ヶ条』で返す、受ける、返す、受ける、返す、を続ける。無限のループを描くような。

もっと自分が息を合わせられたらもっとループを感じて気持ちがいいだろうな。

そのあとは、前提動作から相手の肩を持ち、横面打ち→『四方投げ』をかけられる→『入り身投げ』で返す→『三ヶ条抑え』をかけられる。

KさんとAさんがやるのを見ているだけで面白い。

これを当たり前のように、身体が動くようになりたい。

柔道と合気道の違いのこと。合気道は相手の正面には向かっていかない。戦車ではない。戦闘機の動き、とKさんが言った。

Kさんに教わって『飛び受け身』の練習。今日はAさんも練習に付き合ってくれた。やってみせてくれた。なんて綺麗なんだろう。敷布団を敷いて練習して、敷布団を外して畳の上でもやってみられた。最後に降りる足の親指が鋭角に降りて、親指を畳で強く打った。もっと鈍角に。

養神館と合気会で受け身をとる足が左右違った。Aさんは片方の膝を折って膝で立ち上がっていた。どちらのやり方も正しいから、自分はどちらの方法で練習していけばいいのか分からなくなった。信じるものがひとつに決まっていないから、答えを出せる訳がない。

Aさんが「前方回転をするときに音を鳴らさない練習もしたらいいよ。」と言った。

足のことは、たぶん自分にはまだ答えが出せないから、次のステップに進む前に、その音を鳴らさない練習をやっておこうと思った。

2024.05.03_fri.

夕方に外から電話をする。我慢するつもりだったけど、行ってもいいかと。

聞いているけど、これは聞いているとはいえないな。

横浜、サムズアップの26周年。『HEATWAVE SESSIONS 2024』並んで当日券を買った。

一番聴きたかった曲が今日の一曲目だった。

自分の身体の周りを、家族と写真と合気道とHEATWAVEで固めておけば、もう自分はそれだけで死ぬまで生きられるんじゃないか。

楽器を変えてみて同じ曲を演奏する。どちらを選べばいいかを試す。探す。今日のセッションはそのためにある。

若い人の緊張ではなく、道具を持てばもうそれが身体の一部になっている60を超えた年上の人の緊張と真剣になっている姿がやたらに格好よかった。

こんなふうに生きたらいいのか。あー。元気がでた。

中3からライブに通い続けて、はじめて投げられたピックを拾った。綺麗な軌道で自分に飛んできた。

2024.05.02_thu.

夜、Aさんと稽古。

今日も横面打ちからのこと。

相半身から横面で打ち合い、送り足→歩み足→送り足で『一ヶ条抑え』、逆半身から90°転換で切り下ろして腰回転→送り足→歩み足→送り足で『一ヶ条抑え』。切り下ろすとき、腰回転するとき、自分の腕が自分の正中線の中にないと上手くいかない。

受けるとき、今日もAさんから「自分が怪我しないように、腕を伸ばさないでゆるく曲げて。」と指導される。いつも言われていること。

そして、横面打ちからの『二ヶ条抑え』。相手の臂をとって、手首にある方の手は一度離して、疲れたときに押す手のツボ、合谷(ごうこく)のあたりを相手の手につけるようにして握り直すと二ヶ条の握り方に持っていきやすい。二ヶ条の抑え方がスムーズにいかない。養神館の抑え方をやったあとで、合気会の抑え方もやってみる。合気会のやり方は、相手側にある膝を相手の脇に付け、反対の膝とで相手の肩を挟み、自分の脇を閉めるようにして、上にある方の自分の手と自分の身体(胸の下あたり)で相手の腕を挟み、自分の手の角度は床と水平に切る。下にある方の手で相手の臂を切る。自分の脇を閉めながら両手で交差するようにクーッと。そのクーッとの感覚がなんとも言葉にできない。最後は相手の手のひらを相手の頭の方向に、自分の姿勢を正し、体重をのせる。

最後は初めて教わる『肩持ち二教』。難しかったからうろ覚えだけど、逆半身で肩を持たれたところから前足を引き(相半身をつくる)、引いた方の手は開く方向。もう一方の手は相手の肩のあたりに当て、(相手が自分の肩を持ち続けているから)繋がっているけど相手と距離を開けるような格好になる。その手を相手の手首まで下ろしてきて二ヶ条をとる。さっき開いた方の手で下から(三ヶ条をとる時の下からと違う。甲が自分側にある。)相手の手首をとり補助する。腰を入れる。そこからうねるようにまた力を向ける方向を変える。

難しくて初心者の技じゃないけど、これを稽古したら、二ヶ条が上達するよ、とAさんが言う。

いちどの稽古の中で覚えておきたい何とも言えない感覚がいくつもある。

2024.04.30_tue.

長い移動の最後の電車が最寄りの駅に停まらなかった。祝日でもないのになんでだ。

頭が働かない。折り返す行為が堪える。

やっと家に辿り着いて、ほんの少し倒れて、えいやっと身をおこし、Aさんとの稽古。

今日は横面打ちからの様々なこと。

『一ヶ条抑え』『四方投げ』『入り身投げ』それぞれに裏と表。

『入り身投げ』の受けについて、今日Aさんは、

相手の肩に自分の頭をつけられたとき、されるがままに下を向いているんじゃなくて少しでも上に意識を向けて。上がろうとして。とやってみせてくれた。受けが上がろうとするから、仕手が入り身投げにはいる。受けが上がろうとしないと、理合いが生まれない→形稽古にならない、ということだと思う。

もうひとつは、天井を向いて倒れていくんじゃなくて、相手の方に少し身体をひねるようにして、どこか一点、地面(自分が倒れていく方)に視点を置いて後ろ受け身をするほうが自分の身を守るためにはいいんじゃないか、と言った。

それと仕手のほうのこと。横面打ちからの『入り身投げ』の裏表どちらをやっていたときだったっけ。相手の手首あたりに自分の手を置くよりも臂あたりに手を置いたほうが相手の身体に直接的に作用すること。

そのあとは『呼吸投げ』(←これがちっとも様にならない)と『天地投げ』。

深呼吸をして稽古が終わった。

平日の稽古終わりには珍しく、ビールを飲むことになった。

「飲みますか?」と聞かれて、飲みたくて断れなかった。道場の冷蔵庫に冷えていた。

家に帰るとYが豆を戻して鍋いっぱいに豆カレーを作ってくれていた。

「大阪は食べものは全部おいしかったけど、冷たいお茶(麦茶)がなかったんだ。」とK(9才)がYに漏らしていたらしい。大阪でも夜寝る間際に「家のお茶が恋しい。」とKが言っていたな。

2024.04.29_mon.

そもそも今回の帰省は、母から終活の手伝いを頼まれたから。(主に要るものと要らないものの仕分け。)

母は車椅子生活になって、2階に上がれなくなったからなにも身辺の整理が出来ていない!という不安の波が時折やってくる。

さぁ、やろう、と腹を決めて帰ったけど、やってもやっても日常の手伝いの範囲から、『終活』のところへ届かない。

父とふたりで、こたつと重たい絨毯を片付け、春夏用の敷物に変えて、棚をひとつ組み立てる。

男の人(父)が気が付かなそうなところの掃除(洗濯機の槽洗浄とか)と、冷蔵庫と台所を掃除。

よし、次は終活の部分!と母のクローゼットに向かったけど、結果は衣替えをした感じ。母も衣替えでもう充分、気も済んだ、みたいな感じ。

これからはこういう波に付き合う。たぶん結果ではない。

一方ではそうで、一方ではまだわたしの心配をしたり、しっかりとK(9才)のお爺ちゃんとお婆ちゃんだ。

夕方、ちょっと歩いたところに焙煎してくれる珈琲豆屋があるのを知って、Yのお土産にしようと、母とKと散歩に出た。

焙煎を待っている時間に、前にも寄ったことのある古本屋を覗いたら、『ふしぎなたけのこ』という絵本が真っ先に目に入った。今回の帰省は筍づいてるのが面白くなってきた。

Kに「筍の絵本があったよ!」と興奮気味に声をかけたら、古本屋の店主に「お子さんは筍が好きなんですか?」と聞かれた。いえ、かくかくしかじかで、今回の帰省は筍がやけによく出てくるなと思って、、、。と返すと、「家の裏が竹藪で筍がどんどん生えてくるんです。よかったら。」と言って、筍をくださった。驚いた。

「ちょっと猫みたい。」Kに筍を触らせることができた。

家に帰って、一番大きな鍋を出した。父が糠を持ってきてくれた。珈琲を淹れて皆で飲みながら、筍を湯がいた。

2024.04.27_sat.

品川駅から新幹線に乗るときは選ぶお弁当が定まっていたのだけど、東京駅を使うようになってからは、あちこち探しても、心底これにしよう!と思うお弁当を見つけたことがなかった。

今日ははじめて京葉ストリートのエリアに探しに行ってみた。あぁ。ここに揃っていたのかい。

次からもお弁当はここに買いにくることにしよう。次のときは『ばらちらし』かな。今日はふたりとも『天丼弁当』にする。

K(9才)と大阪に帰省。近鉄線の座席に座ったら、自分が着ていたのと同じ制服を着た学生が目の前に座っていた。懐かしくてじーっと見た。変わっていない。ここも変わっていない。ここは変わっている。ものすごく帰省した気持ち。

実家に着くと、母が筍を炊いていてくれた。

昨日の夜「あした夕飯はなにがたべたい?」と聞かれて「Kが筍をたべてみたいんだって。」と返事をしていた。

2024.04.25_thu.

先日の山の掲載誌が届いて、たのしかった撮影の日を思い出していた。

使用されなかったカットでいい写真があったから仕上げて、Kさんに送った。

夜はAさんと稽古。今日は身体がこわばっているように感じて、はじまる前に念入りにストレッチをした。『臂力の養成』の型稽古から。

そして、諸手(自分の片方の腕を相手の両手で剣を握るようにとられること。)で相手に腕をとられたところからの色々のこと。入り身→転換→諸手で掴まれた手は小指から上げていく→足はV字に動く→相手の臂をとって『一ヶ条抑え』。

同じ入り口からの『呼吸投げ』→受ける方は前方回転受け身。相手を投げるときは遠くへ投げるんじゃなくて、自分の前足の少し先の床に置いてあるものを取るように投げる。

同じように『入り身投げ』『小手返し』『四方投げ』。

諸手で相手の手をとる受けの方は、相手を押す。その動きがあるから仕手は内へ、外へ、転換できる。この内、外、という言い方が咄嗟にまだよくわからない。最後に正座をして呼吸のこと。

2024.04.24_wed.

合気道を1年続けたら、左足の裏に人生初の魚の目が出来た。こんな年頃でも、痛みよりも恥ずかしいが勝っている。昨日もずっと恥ずかしかった。ストレッチするときも、ばれないように。

とにかくいつも裸足だから、保湿は欠かさないように気をつけていたのになぁ。

裸足で畳の上を摺り足で動き回る日々をこれまで送ったことなどなかったのだから、身体が何かサインを出しても不思議ではないけれど。

自分で解決しなかったから、足のことだけを診ている病院を探して行ってみた。

柔らかいものに乗って、どこに体重がかかっているか足型をとる。足回りと背骨のレントゲン。歩いているところの動画を撮られた。

やって欲しいことはひとつなのに、結局は検査と糞ほど(失礼!)高いインソールのこと。

稽古中は仕方がないから、それ以外の時間はインソールで土踏まずを支えて圧がかかるのを抑えましょう、の考え。それはわかる。

最後の最後にドイツ式でも何でもない、古典的に見える道具で数回足の裏を削られ、7千円払って帰ってきた。インソールは頼まなかった。普通の皮膚科にしておけば良かった。

2024.04.23_tue.

外から戻って夕飯の支度をしてから、道場でAさんと稽古。

入り身→転換からはじまって、相手の腹側に入ったところからの『一ヶ条抑え(表)』、相手の背中側に入ったところからの『一ヶ条抑え(裏)』。『入り身投げ』の受け方のこと。相手の肩に自分の頭を付けられたとき、まずは自分の後ろ足を前へ、逆の相手側にある足を更にその前へ出す→自分の身体を反らせる→その体勢が堪えられなくなったときに相手の足が出る→相手側にある自分の足を折って後ろ受け身をとる。Aさんの稽古はいつも受けることも教えてくれる。

相半身からの『四方投げ』、これはいつもやっていること。それから逆半身からの『四方投げ』。これはいつもやっていないこと。結局は、はじめの足捌きで相半身を作るのだけど、やり慣れなくてスムーズにいかない。

Aさんはこの場合、相半身からは下半身に隙ができるから(急所を狙われるから)、逆半身からの方が好きだと言った。護身のために覚えておいたらいいよ、なにかあったとき相半身だと相手の急所が狙える、と。そんなに咄嗟に蹴り上げる足が出せそうにないけど。

上手く握れなかった『四方投げ』の手首の握り方を最後に稽古した。相手と握手するように関節を取って(相手の親指の付け根に自分の親指の付け根)→バイクのハンドルをねじる動き→自分の腕を伸ばして相手の臂を上に向ける→関節を折る。

帰宅して道着を片付けていたら、めずらしくYがクローゼットまでやって来て、

小声で「今日K(9才)が名前も知らない子から告白されたんだって。心がもやもやするって言ってる。」と。

「どうしたらいい?」と聞くと「もう今日は抱きしめるしかないでしょ。」とYが言う。

階段を降りると、ちいさなメモを握りしめてKが大粒の涙を流している。

「今日名前も知らない子から付き合ってくださいって言われたの。Kはびっくりして嫌だったのに嫌だって言えなかったんだ。びっくりして、いいよって言っちゃったの。心がもやもやするの。」と言って泣いている。

握ってくしゃくしゃになったメモをみると、名前も書かずにただ「つきあってください。」と女の子の筆跡で書いてある。

「昨日はあんなふうに言っちゃったけど、友だちだったらいいよって言い直してみる?」と言うと「トトにもそうやって言ってみる?って言われたけど、Kは小心者だからそれが言えないんだよ。ずっと前から好きだったんだって。理由は可愛いからなんだって。」

「トトもはじめて女の子から告白されたとき、びっくりしていいよって答えちゃったんだって。」と知らないYの過去まで息子から聞かされ、「今日はいろんなことがあったんだなぁ!」としか言葉が出せなかった。

Kが4年生になって、さぁ今年はどんなことが起こるだろうと思っていたら、一発目がこれだった。

「あったかいお布団に入って、今日のことを全部忘れてくる。」とKは言い放って寝に上がっていった。明日はどうするんだろう。

2024.04.21_sun.

道場で稽古。館長は風邪を引いて熱が出ていたからすぐに帰られた。

今日は人数少なく4人だけ。Kさんに習う。準備体操のあと、姿勢を正す練習。

剣道の竹刀をはじめて持った。いつもの木剣より軽くて随分長い。振り上げたとき、神棚の水にぶつかって倒してしまった。

竹刀を振ってそのまま摺り足で送り足をして前に進み続ける。竹刀を持っていると前屈みにならずにいられる。その感覚を持ったまま、今度は竹刀を置いて、足の転換の練習。前足に重心を置いて前屈みにならず踵方向へ転換、爪先方向へ転換。重心の位置を前後に揺すらないように。

KさんがAさんと組ませてくれた。手首を押されて『体の変更(二)』、これも前足重心だけど前屈みにならないように。へそを前に出すように。

相手の正面打ちを仰け反るほどに遅く受けたところから、前重心を自分で作って転換する練習。受け返し(上)、受け返し(下)の手の練習。

鬼は外、福は内、の練習→自分の両腕は自分の内から外に出さない、相手の腕は相手の身体の外に出させる。それを頭に置いて『一ヶ条抑え』『二ヶ条抑え』『三ヶ条抑え』『小手返し』『肘当て呼吸投げ』『四方投げ』の練習。

一旦稽古を終わりにして、敷布団を敷いて『飛び受け身』の練習。

先週から自分ひとりで飛んでみたとき、左は上手くいくのに、右でやるときだけ着地のときに頭と首が床についてしまう。原因がわからず、どうすればいいかな、と思っていたら、先に着替えてソファのところで見ていたAさんが「上手くいってないほうは、回転の速度が上手くいってる方より遅くて、入るときの高さが高いよ。」と声をかけてくれた。

その言葉を頭に置いてやってみたら、すんなり頭と首が床に付かずに着地できた!

人の目はすごいな。今日はまだ怖くて敷布団を外してみるのをせずに見送った。

今日は言葉で助けてもらったから、次進めるかは自分の勇気しだい。あー、怖い。

2024.04.18_thu.

昨日は無事に鯉のぼりが出せた。

ナリタとヒガシは今年も飛びついたりしない。

ありがとう、と頭を撫でた。

帰ってきたK(9才)は階段を降りながら「あ、鯉のぼり。」と、すぐに気がついた。

今日は、日課にした『duolingo』42日目。

ほぼいちにち中。学習するとポイントがたまって、それがリーグ戦になっていて、頼んでもいないのにランキングが表示される。自分が毎日淡々と続けて身につけることが目標なのに、1位を目指してしまって、1位になるまでやり続けた。

人は相手との間に球を挟んだり(球技)、こんなふうにランキングされると、今日みたいなこんなことになる。起伏を生んで脆く感じる。これではたぶん続かない。目的が違う。

明日からは見ないようにして、緩めて平らなところに戻ろう。

そっちがこれから自分のあこがれるところ。

夜にAさんと道場で稽古。こちらも淡々と続けて重ねるところ。

自分の姿勢はどうなっているか、腕は自分の正中線からはみ出していないか。相手はどのくらいの力の強さで、その力はどの方向に向いているか、その力の向きを自分はどれくらいの強さで受けて、それをどの方向に向けるか。

『臂力の養成』の型稽古から、右相半身で交差取り→手は『臂力の養成』の軌道、右足は前に開いて腰回転→相手の臂をとる→『一ヶ条抑え』。次は逆で、後ろにあった左足が前に出て相手の臂を取って右足を引く『一ヶ条抑え』。Aさんはたぶん先にやった方を『表』、次にやったことを『裏』と言ったと思う。

そこからは相手と正面で手首を交差させ、後の入り口は同じで『入り身投げ』。左手で相手の首をとるとき、交差させた右手は動かさない。腰回転がはじまったときに右手は切り下ろす。

これも入り口は同じで『呼吸投げ』のこと。

最後は正座で向かい合って両手首を持たれ、呼吸のこと。受ける方もやる方も互いに力を相手の方へ向けてはじまる。

2024.04.16_tue.

夜、Aさんと稽古。『臂力の養成』の型稽古から。

そのあと、右相半身で交差取り(相手と向かい合って相手の右手で自分の右手首を掴まれること)から、歩み足で開きながら腰回転→手は『臂力の養成』の動き。それを稽古してから、そこからつながる技のこと。自然な軌道で相手の臂をとること。まずは『一ヶ条抑え』、次に『二ヶ条抑え』、最後は『三ヶ条抑え』。

今日教わって覚えておきたいこと。

ひとつ目は『二ヶ条抑え』の最後(←いつもと違って二ヶ条をかけたまま畳に相手の腕を抑える。)二ヶ条をかけている右手は、相手の手をぎゅっと握るのではなくて、自分の臂を開き、相手の腕と直線を作るような、なんとも言えないあの角度のこと。

ふたつ目は相手の臂をとった後の二ヶ条をとるための手の動き。相手の手首から一旦自分の手を離し、相手の手の甲のほうから取り、二ヶ条をかける。

みっつ目は『三ヶ条抑え』の臂をとった後の三ヶ条をとるための手の動き。相手の手首から一旦自分の右手を離し、相手の手のひらの方から指をとる、左手は相手の関節をとる→身体を正対させて両手で木剣を振る動き。

2024.04.14_sun.

朝から稽古。今日は館長が見る中、前半からKさんの指導。準備体操をして、正面打ち。Kさんが前、後ろ、左右に動くのに合わせて動く練習。Aさんと組めて、『体の変更 (一)(二) 』『臂力の養成 (一)(二) 』『終末動作 (一)(二) 』のあとは、『二ヶ条抑え』と『三ヶ条抑え』、はじめて『四ヶ条抑え』も稽古した。

『四ヶ条抑え』は、右逆半身で相手に右手を持たれたところから、自分の親指を相手の手首の外側から出して、相手の手首を握る。そうすると、相手の手首の丸い骨に、自分の人差し指の付け根をちょうど当てて握ることが出来る。それが『四ヶ条』の握り方。

そう握れたら、缶切りの動きで(小指と薬指を支点に)自分の手を動かす。自分の左手の親指は自分の右手の親指と人差し指の間に入れるようにして握り補助する。缶切りの動きで『四ヶ条』を決めたら足は踵方向に回転。相手の臂を取って、相手の肩の方向へ力を向けて畳に付け、抑える。最後の抑え方は二ヶ条と同じく相手の頭側の手で手刀。

館長がわたしとAさんがするのを見ていて「四ヶ条は(力を)集中させることなんだ。」と仰った。訓練しないと、ぐっと力を集中させる分(たぶん女性が)かけるのが難しい技なことも。

そして、記憶ではたぶん「一ヶ条は突き上げる、二ヶ条はしめる、三ヶ条はひねる、四ヶ条は集中させる」と仰ったと思う(ちょっと曖昧)。

前半はたっぷり合気道を稽古したから、後半は皆でAさんに木剣を習う。

帯刀したところからの抜き方、正眼に構えること、正面打ち、袈裟斬り、回し打ち、あとはやったことの名前がわからない。相手の振り上げて振り下げる動きに、自分の動きを合わせる練習。相手の木剣に自分の木剣を強く当てて抵抗してしまうと次の瞬間には逆に自分に刃が入る。ほんの少し自分が半身になることで相手より優勢を取れること。細かい細かい細かいこと。こんなに細かいことをやっているんだという驚きだらけ。あの動きの中は細かいことだらけだ。

稽古が終わってから敷布団を敷いて『飛び受け身』の練習。技をかけてもらって受け身をとると、首が地面につかないで着地できる。自分だけで飛んでみると今日は首がついてしまう。もうちょっと体重を落とそうかな、そうしたらもうちょっと身軽に飛べるかな、とかを考える。

2024.04.13_sat.

富士吉田へ。中野真典さんと中里和人さんの展示を観にいく日。

もう片方で今年はどうしようか、辞めにしようか、と別のことも頭の中で迷っていた。なにも言わないまま、機材は車に積んで、それでもナビは富士吉田のギャラリーに合わせて走り出したところで、「そっちに寄ってからギャラリーに向かってもいいよ。」とYが察して声をかけてくれた。

高速に入る前に車を停めてナビをいつもの鬢櫛川の辺りへ合わせ直した。同じ山梨と言えども車でなければ明後日の場所。いつも撮りはじめる橋のたもとに車を停めて桃畑の様子を見る。花を摘んでいる人はちらほら。今年は桜が咲くのも1週間ほど遅かったから、いまがどんぴしゃだと思ったけど、実際に来てみたら少し遅かったかも知れない。急に暖かくなったから、と農家の方。車でぐるぐる周辺を走り、YとKに車番をしてもらって、しばらくひとりにさせてもらった。

富士吉田に移動して車を停めると、目の前にこれは桜?静かにさらさらとした花が咲いている。ギャラリーの外の木々の中に入っていくと、短い髪になった中野さんが木に大きな布を張って、絵を描いているところだった。絵の中にはさっき見た静かなさらさらとした花が描かれてあった。中野さんは富士桜だと言ったっけ。中野さんの絵はこの場に少女が立っていた。足元は水に入っている。あぁ、ものすごくこの場だ。中里さんとも、はじめてお話しさせてもらった。展示されている写真を見ながら、撮影時のことを聞かせてくださった。家に中里さんの写真集があって、その中の写真もふたつ展示されていた。そのうちのひとつは、ここから近い場所で撮られたそう。帰り道にその辺りに寄ってみた。写真の中の『愛人』というスナックに出会した。

2024.04.11_thu.

あー、鯉のぼりを出すのを忘れた。

Yが仕事に出るまえに天井につけてもらおうと、忘れないようにスケジュールに書いていたのに、すっぽりと頭から抜けてしまった。電車の中で思い出した。

今日観た写真展は、ブロムオイルのプリントの質感が綺麗だなぁ、と観はじめたのだけど、心が動くのがそのことだけで、ちっとも感動しなくて段々腹が立ってきた。余裕綽々に見えて。きっとそうじゃないかも知れない。自分の見方がおかしいのかな。

帰宅したあとも引きずって、いくつかその周辺のものを読んでみたけど、皆がオマージュを捧げている。オマージュの写真集には感動するのに。

夜はAさんと稽古。相半身からの入り身、逆半身からの入り身、相半身から相手の背の方へ突き抜けるように深く入る入り身。逆半身で片手を取られたところから、入り身で開いて手の軌道の練習。そこからの二ヶ条抑え。汗を流したらすっきりする。

2024.04.10_wed.

給食がはじまったK(9才)が、帰ってくるなり「給食の時間がたのしくて最高だったんだよ!今日から黙食じゃなくてよくなったの!班の友だちと喋って食べていいの。」と言った。小学校に入学してからずっと黙食だった。4年生になってようやく。よかったなぁ、と思ったこと。

先生の名前も覚えて帰ってきた。

2024.04.09_tue.

朝はしこたま雨に降られたのを口実にして、帰り道に寄った好きな山道具の店でかっこいい防水のジャケットを買った。

もう桜が散り始めている。今年の桜が桜らしくあったのは1日くらいだったような。その1日の桜の前で懸命に雲梯をするK(9才)を撮ったから、1日の桜だったけど写真に残った。

夜、Aさんと稽古。入り身のこと。相手の背後深くまで入ること。相手の頭を自分の肩(上げる腕のほう)につけ、腕は上方向へ。投げる方向ではない。正中線を意識して腰と腕の位置関係を大事にするのはどの稽古でも同じ。

Aさんとの稽古に集中していると、その深い位置まで入ることが理にかなって感じる。じゃあ日曜日の養神館のやり方では?どうやって自然な動きで相手を投げられる位置に入れるんだっけ。ここまでの深い入り身をやってみると、日曜日にやっている稽古と違いすぎて、混乱はしないけど、両方のことを知りたくなる。

どちらも正しくて、たぶん同じことをしながら一番大事にしたことが違っただけだと思う。植芝盛平は何を一番大事にして、塩田剛三は何を一番大事にしたのだろう。AさんとKさんから、わたしはそれを学べるかな。

2024.04.08_mon.

今日からK(9才)は4年生。

朝ごはんのあと、いつもより丁寧に寝癖を直して学校へ送り出した。

Kが昼に食べるごはんを弁当箱に詰める。9時過ぎ、もう学校から帰ってきた。

一番仲のいい友だちとは同じクラスにならなかった様子。先生は男の先生だけど名前は忘れたと言っている。家に帰ってきたらもう学校の話はいいよ、みたいな話し方だ。

昼になったらナリタとヒガシにカリカリをあげて。トイレもお願いね。と話して外に出る。

携帯電話を自分の側に置いてね、と言い忘れた。きっとまだランドセルの中だ。

そう疑って外からKに電話をかけたらすぐに出た。偉い!と褒める。

今日もKは夕方までひとりでお留守番。これからそんな日を多く過ごすことになる。どう影響するか、いまはまだ分からない。

2024.04.07_sun.

朝から道場で稽古。Kさんにも1年が経ったお礼が言えた。

畳の縦線で『臂力の養成(ニ)』をやっていたら、84才の館長が声をかけてくれた。前足は縦線の右側にあり、後ろ足は縦線の左側にある。重心が変わったときも縦線に対してその関係は変わらない。(振り向いたとき、それぞれの足は縦線を擦ってまたぐ。)

他の人をふたりずつ組ませて、二ヶ条と三ヶ条のルーティンは、館長がわたしの相手をしてくださった。今日はとてもいい日だ。

丸太みたいな館長の手首は、大事なポイントを大事にやらないといけなかった。

二ヶ条の胸持ちの、当て身の手じゃないほうの手の使い方を教えてもらった。相手の臂の下あたりから突き上げるように出して、その後の何とも言えない動きをせっかく教えてもらったけど、稽古が終わると正確に頭に描けなくて、まだ言葉で書けない。自由技で手を取りに来られたとき、正面打ちから、横面打ちから、突きからの『小手返し』。出来ていたり、出来なかったり。満足にはほど遠い。

後半はKさんに習う。今日は手の持ち換えのこと。『三ヶ条抑え(ニ)』に続いて『三ヶ条抑え(一)』『二ヶ条抑え(一)』。三ヶ条は技をかけられると、他のどの技よりも痛く感じる。そして、相手の手を取るのが一番難しく感じる。

二ヶ条と三ヶ条の抑えるときの手の違い。

『二ヶ条抑え』のときは、相手の手の甲を自分につけて、相手の頭側にある自分の手で手刀。

『三ヶ条抑え』のときは、相手の手のひらを自分につけて、相手の脇のほうにある自分の手で手刀。色んな三ヶ条の手の取り方を教わったけど、難しくて全部覚えられていない。

敷布団を敷いて『飛び受け身』の練習。たくさん回る。もうすぐ立ち上がれそうな気がする。

気になるのは、左足の外側のくるぶしだけが打っているのか捻っているのか、着地のどのタイミングで何をしているのか自分でわからないけど、嫌な感じがする。

最後にKさんが鏡の前で「足を使わずに正面打ち入り身投げをしてみよう。」と仰った。それが面白かった。すべてが正中線上にある。

『一ヶ条抑え』でも相手の腕を左へ右へ振っているのではない、ということ。どんな技でも常に自分の正中線上で操作すること。相手をブンブン振るのではない。

そして、姿勢を正すこと。姿勢が悪くては技をかけたときに悪者に見える。武道では姿勢を正していなければならない。

2024.04.06_sat.

『duolingo』が30日続いた日。朝起きたとき、電車の中ではイヤフォンをして、ごはんの後のひと休みのとき、夜寝る前。紫色のおかっぱの、不機嫌な声の女の子が出てくるとうれしい。

今日は曇天で肌寒く、桜は満開だけど、おにぎりを持って坂をくだる気にならない。

郡山の友人に「友部さんの、ポテトサラダと仙山線とクマが出てくる歌はなんていう歌ですかー。」と訊ねた。叔母さんに「誕生日おめでとう!」とメッセージを送った。どちらも久しぶりに近況を送り合った。

夜にあさりを酒蒸しにした。もの凄い勢いで無くなった。

2024.04.04_thu.

「自由になりたい。」とK(9才)がこぼすから、「じゃあ、朝ごはんくらい自分で作れるようになりなよ。」と春休み中はKに食パンを焼かせている。湯の沸かし方と紅茶の入れ方。牛乳の温め方。たぶんこれのどこが自由だよ、とKは思っている。

Yもわたしも土曜日に色々をまわして、今日はKと遊ぶ。行きたいところがあるか訊ねると、「水族館にいきたい。」という。葛西臨海水族園に行くことにした。ここは前にKが学校の授業で行ったことのある場所で、帰ってきたときに「ちっともゆっくり観られなかったから、また行きたい。」と言っていた場所。思う存分Kの歩調に合わせようといちにちを過ごした。

最初のサンゴで目が輝いている。ゆっくりと観て回っているうちに、前に来たときのことを思い出した様子で、「トイレの側に『もくず』があったんだけど、それをゆっくり観たかったんだ。」という。藻屑?訊ねた職員の方も親切に、どの場所だろうと記憶を巡らせて下さったけど、(もくず?)とハテナがたくさん浮かんでいた。結局もくずには出会えず。だけどKはゴキゲンだった。

帰宅と同時に準備して道場へ。Aさんと稽古。

受け手に手を引かれたときの『四方投げ』、手を押されたときの『四方投げ』。押されたときが面白かった。足を踵方向に回転して、『終末動作(ニ)』の動き。正面打ちを両手で受けて、足を回転させてから諸手でとる→そこからの『四方投げ』も面白かった。Aさんの稽古らしいのは、正面打ちをした方が相手に受けられて転換されたとき、相手の正面に身体の位置を合わせる→手は相手の方に押す気持ちで相手との関係を続ける、と指導したこと。

横面打ちの間合いのこと。入り身の方向に迷ったけど、入り身→転換しての『小手返し』。最後は正座で向かい合って両手を持たれ、いつもの呼吸のこと。4月に入って、稽古していると汗が流れる。

2024.04.02_tue.

K(9才)が昼に食べるお弁当をつくって外に出る。今日Kは夕方までひとりで家でお留守番。

実家の両親に、KにLINEを入れて話し相手になってあげて欲しいと頼む。

帰り道に甘いものをお土産に買って、家に帰ってふたりで食べた。家にナリタ(兄猫)とヒガシ(妹猫)が居てくれて、今日いちにち、幾分か心強かった。

夜、オーストラリア人のAさんと稽古。合気道をはじめて1年が経ったから、いつも沢山のことを教えてもらって有難うございます、とAさんに「へのへのもへじ」の手拭いをお礼に渡した。Aさんは「へのへのもへじ」を知らなかった。 どんなに偉い合気道の開祖だっていちどは書いたと思う、と伝えたかったけど、うまく英語で伝えられなかった。

今日は『片手持ち四方投げ』のいつもと違う足捌きが面白かった。右逆半身で右手を相手に掴まれたところから、右に足を少し開いて、身体は左を向きながら左足は左を向く(相手の線を外す)→左手で相手の手首の関節をとり、後は方向は違うけど、いつもの四方投げの動きに入る。

その後は『三ヶ条抑え』のこと。これは先々週、日曜日の稽古でKさんに教わったばかりの技。日曜日に教わるのは養神館のやり方で、今日教わったのは合気会のやり方。まだ片方も満足に覚えられていない。どちらにしても難しく感じる。受けるのも難しく感じる。なんて面白いことを教わっているんだろうとも思う。

2024.03.31_sun.

昨夜は朝6時にアラームを合わせた。

6時に起きれば充分間に合うのに、K(9才)がうきうきして寝る前に合わせた5時半のアラームで起きてしまった。Kは起きない。

唐揚げとポテトを揚げる。Kが喜ぶかと思って、チューリップ。ポテトは笑ってるやつ。

​黒米を炊いて梅干しのおにぎりと。

いつもより早く、9時前に道場へ。まだ館長とAさんだけで、ふたりでマグカップで珈琲をのんでいるところだった。「珈琲のみますか?」とわたしにもAさんが聞いてくれたのでいただくことにした。今日は大人もこどもも門人総出で稽古をして、稽古の後に家族も集まって花見がある。

基本動作と受け身の稽古。館長がこどもに「大人のところへ行って入り身投げをかけてもらってこい。」と促したので、やってきたこどもに入り身投げをする。その後、大人だけ自由技。早々に10時半には稽古が終わる。

稽古が終わったとき、先週の『三ヶ条抑え』の抑える手が逆になっていたと、稽古中の動画を見直してKさんが教えてくれた。左手で相手の手のひらを自分の腹につけ、右手で相手の肩に手刀を当てる。

道場を出たところの川沿いで皆でお花見をした。お花見だけど、今年は桜の花の咲くのが遅すぎて、館長の座ったところの頭の上にひとつ咲いているだけだった。

日焼けするのが気になるくらいのお日様。

わたしはオールフリーにしたけど、皆で外でごはんを食べて気持ち良くなった。14時にはお開きになって、自宅に戻ったあと、Kは着替えて虫取り網と虫籠を持って、道場の仲間と遊ぶんだと行ってひとりで待ち合わせ場所へ出かけていった。ひとりで遊びに出かけるのははじめてなんじゃないかな。いい仲間と知り合えてよかった。しっかり17時に自分で帰ってきた。

2024.03.30_sat.

先日の写真の仕上げ作業。

たのしかった撮影は仕上げるのもたのしい。

今日はK(9才)の整体(成長痛。シーバー病?)も、スーパーへの買い出しも、昼ごはんも晩ごはんも、全部Yがやってくれた。お陰で集中して作業を進められた。

夜に一段落して、Yと島らっきょうの皮を剥いた。久しぶりに戻しておいた豆で、豆のマリネと、ハーブクリームチーズも作った。

2024.03.27_wed.

昨日まで降り続いた雨がやんで、晴れている。今日はもうそれだけでうれしい。

いつものカメラバッグではなく、ザックに機材を入れて、登山靴を履く。高尾山に向かう。高尾山口駅に7時待ち合わせ。CさんとKさんと山にのぼる。撮影の日。

いくつか登山道がある中、今日のぼったのは、わたしははじめてのルート。あたらしい高尾山を見せてもらった気持ちがする。今日一日歩いて、高尾山の印象が変わった。好きになった。

下山して、駅のロッカーに預けていたパソコンを取りだして、TAKAO COFFEEに入って、珈琲カップで乾杯した。あー、たのしかった。

薬ものんだし、気を張っていたからか、山ではまったく花粉症の症状が出なかったけど、帰りの電車の途中から鼻水とくしゃみが止まらなかった。目にもきている。ホッとした途端に。

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